先日、休みをもらって、サンシャインコーストの内陸にある、グラスハウスマウンテンズという地域に行って来ました。そこにはいくつもの火山でできた小さな山が並んでいて、その多くがロッククライミングの技術が必要な岩山たちです。多くの若者たちが、腕試しにやってきています。
僕たちはさすがにそのような過激な登山はできないので、 Mt Ngungunと言う、一番歩きやすいと言われる山に登ってきました。水筒一つ持って散歩のように歩いている人や、毎日のトレーニングの一環で歩いている人(走っている人も!)にも出会いました。 たった標高250メートルとは言っても、頂上からの眺めはこんな感じでとても気持ちが良かったです。
その頂上付近で、妙にくつろいで、登ってきた人たちを見つけては話しかけているおじいさんの2人組に出会いました。一人はオージーで、「俺の先祖はイギリス人の囚人でこの国に連れてこられちゃったんだな、ワッハッハ」みたいな憎めないおじいさん。もう一人は、ドイツ人の移民で13年前にこの地域にやってきたとのこと。
そのドイツ人のおじいさんが、「ここに来てから、医者に行く必要がなくなった、ここには3つの薬があるんだよ、なんだと思う?」「この青い空、きれいな空気、そして海の水だよ」と話してくれたので、僕が「それにドイツよりもずーっと暖かいですもんね」と答えたらニコニコしていました。
そこで僕が思ったことは、「それよりも、毎日この山に登ってきて、若い女の子とかに声かけて、展望ガイドしてあげて、感謝されるのは、ストレスも無くなるし、きっとそれが医者がいらない一番の秘訣ですよ。」ということ。東京の街角で女の子に声をかけるじじいは怪しまれるけど、山頂で声をかけてくれるおじいちゃんは感謝されるという、これからの人生の素敵な秘訣を学んだ休日でした。