
アデレードは、1830年代にオーストラリアで唯一、流刑地ではなく、ヨーロッパからの自由移民を受け入れるために作られた計画都市です。ですから、当時の都市づくりの最先端の考え方が導入されて、碁盤の目のように配置された街の周りを緑地帯が囲っています。その緑地帯は幅が200メートルくらいはあるので、市外から街の中心に向かうとまずは林を抜けて街に入っていくような感じです。いつもは車で通り過ぎてしまうその緑の世界を歩いてみたら、本当に素敵な散歩道でした。自転車で通勤している人が多いのも納得できました。

そして、その緑地帯を北に上がっていくと、フリンジの会場があって、ちょうど昼前に到着したので、多くの家族連れたちで賑わい始めていました。もう、青空巨大ファミレス状態で、日本と比較すると、子どもたちの多さにびっくりしてしまいます。少子化対策をどうするかは、頭の良い人々に任せるとして(たぶん、うまくいかないけど)、子どもたちが多い世界はなんか良いねと思うのでした。別に、すごく洗練されているわけでも、おしゃれであるわけでもないけど、こんな風景が当たり前のアデレードはとても住みやすい場所です。


今、北半球の国々の混乱や悲しい状況を見ていると、本当に心が痛みます。しかし、多くの人々と同じように、結局は対岸の火事をニュースで眺めているだけの無力感に苛まれています。僕ができることといえば、幸せな社会、ちゃんとした多民族社会を作ろうと頑張っているオーストラリアに日本の若者たちがやってきて、どのような世界を目指していくべきかを考えるきっかけを作ってもらうことなんだと思っています。









