語学学校に通う意義

英語力はゼロに近いけど留学したいという問い合わせを、時々受けるのですが、語学学校の価値が何かを考えると、そのアイデアはあまり得策ではありません。

語学学校に通う意義って、自分の話す英語が間違っていても構わない環境、つまり練習の場を提供することにあると思います。何か新しいことを学ぶということよりも、学生たちに練習の機会を与え、その練習につきあって、コーチをしてくれるところだと考えた方が良いです。そこでは、何度も失敗しても構わないというか、失敗を奨励してくれるような場なんだと思います。

ですから、少なくとも英語の基礎は身につけておいて、練習に参加できるレベルになってから、語学学校には通うべきなのです。サッカーで言えば、30分くらいは走れる体力と、インサイドキックとボールを止める技術くらいは身につけておかないと練習に参加する効果はほとんどないのと同じです。

では、その練習はどのくらいしたら良いのかということですが、ちゃんと基礎がある人で、3か月くらい語学学校にちゃんと通うと、ある日急に意識しなくても英語が聞こえてくるようになります。(もちろん、そうでもない人もいるのですが)そして、それと同じくらいのタイミングで、意識しなくても英語で考えることが出来るようになってきます。そして、不思議なのですが、夢の中で英語を話すようになるのです。僕は、時々、夢の中でテニスのアドバイスをジョコビッチやフェデラーから英語で受けています。(アドバイスはいいのですが、実践になかなかつながらない。)

そんな状況から、さらに半年とか1年とか英語の世界で暮らしていけば、普通に誰とでも英語でコミュニケーションを取れるようになるし、少なくとも海外の友人と一対一で深い話も出来るようになるのです。そして、そのような経験が、本当の意味での新しい視野を広げてくれるのです。

せっかくの留学の機会が、中途半端な結果で終わらないように、しっかりとしたプランを立ててくださいね。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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