日々はちゃんと始まる

先日、アデレードから6時間くらいドライブしたところにある、ニューサウスウエールズ州のMungo National Parkで週末を過ごしました。ちょうど、さらに遠い田舎の場所でテニスの試合があったので、その帰りにゆっくりと週末を過ごすために寄ってみたのです。

そこには、かつて湖だった場所が干上がって出来た地形があり、その中には、数万年前にアボリジニの方々が住んでいた足跡などの化石?が残っていて、アボリジニの人々が数万年前からオーストラリアに住んでいたことが分かる貴重な遺跡として世界遺産としても認定されています。

とはいえ、あとは、広大な自然が横たわっているだけです。天気も良さそうだったので、早起きして、日の出を見に行ってきました。明るくなるにつれ、鳥たちが騒ぎ出し、夜に活動していたカンガルーたちが今日の昼寝の場所を探しに飛び跳ねていました。新しい1日の始まりに、「今日は調子が出ないなあ」とか「何して過ごそうかなあ」とか考えることもなく、やるべきことを粛々と、全ての自然が、世の中が、動き始めていました。


そんな光景を見ながら、「僕の1日が始まった」と、ちょっと嬉しくなりました。シンプルに日の出と共に動き出し、今日やるべきことをやって毎日が過ぎていくことで、人間や生物は世代を繋いできた、その流れに参加出来た感じです。ナショナルパークのインフォメーションセンターで観たビデオで、アボリジニの方が、ここで暮らしていた4万年前の先祖と現代の私たちには何の距離(distance)も無いと語っていたことが、少し分かった気がしました。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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