半年は住んでみたい街

Northern Territory(日本語では北部準州と呼ばれます)のダーウィンと言う街に行ってきました。ダーウィンの人口は15万人弱、他の州都に比べると随分と小さな街です。

しかし、この10年ではエネルギー関連の投資や成功から、モダンなアジアへの玄関口として変身を遂げています。だからと言って、新しい人々が押しよせた都会ということでも無く、相変わらず田舎の雰囲気もある、とても落ち着く街でした。

ダーウィンは1年のうちの4月から9月までが乾季、10月から12月までが暑い時期、そしてクリスマスくらいから3月までが雨季だそうです。辛いのは10月からの暑い時期で、東京の夏のような蒸し暑さが続くとのことです。8年間、東京の夏を経験していない僕としては、ちょっと怖い感じです。雨季はシャワーが気温を下げてくれるし、街がどんどん緑になっていくので、ローカルの人は好きだと言ってました。(日本の梅雨みたいでないことを祈ります)

今は、乾季で暖かいけど爽やかな日々でした。こんな気候であれば、乾季の半年は暮らしてみたいと思います。なぜ、そんなことを思ったかというと、今まで訪れたどこの街よりも、さまざまなバックグラウンドを持った人々が、調和しながら生活している気がしたからです。

オーストラリア先住民、オーストラリア人、アジアからの移民、ヨーロッパからの移民や旅行者、中東からの人たちなどが、グループで歩いてたりします。他の都市だと、マルチカルチャーだけど、あまり混ざってはいない感じ、でもここではみんなが友だちになっている雰囲気です。

僕が、ある街に住むために必要なもの、美味しいカフェ、ファーマーズマーケット、テニスコート、綺麗なビーチ、図書館、みんなここにはありました。

来年か再来年、半年くらい住んでみようかと、本気で考えています。

865人からのスタート

昨年の9月からお客様に配りはじめたKeepcupですが、今日時点で865人の留学生の皆さんにお渡しできています。私たちの支店がないエリアに留学している方や、お渡しするのを忘れてしまっている方は、ぜひ声をかけてくださいね。

865人の人たちが、そのKeepcupをどのように使っているかは、興味のあるところです。毎日持ち歩いて、Take awayでコーヒーを買うときに使っている人もいれば、家で自分用のマグカップとして使っている人もいれば、すでにどこにあるかもわからない人もいるかもしれません。

でも多くの人がコーヒーを買うときに使い捨てのカップに対して何か考えてもらえればこのプロジェクトは成功だと思っています。僕はKeepcupを持たずに外でコーヒーが飲みたくなったら、必ず店内でマグカップで飲むようにしています。Take awayということはあり得ません。そんな些細なルールでいいのだと思っています。

僕の小さな努力が地球環境を良くすることはありませんが、865人では少しインパクトがあり、毎年1,000人の人たちに渡していけば10年後には1万人の人に渡せているわけで、それは僕たちらしい社会貢献につながっているのだと思います。カフェのロゴが入った紙のカップ(将来ゴミになる)をインスタにあげることがかっこ悪い時代になるまで、僕たちは地道にKeepcupを渡し続けていきたいと思います。

もう、特に楽しみはいらない

57歳の誕生日を迎えました。2人の娘たちからそれぞれ電話がかかってきて、自分のやりたい仕事が出来て、毎日が忙しいけど本当に楽しいということでした。2人ともパースという西海岸の街でプロフェッショナルな仕事をしています。彼女たちと話している時間が、本当に僕にとっては幸せな時間です。

経営している会社は11年が経ち、おかげさまで業績は安定し、それよりも社員がほとんど辞めずに同じメンバーで頑張り続けていられることに幸運を感じます。多くの大学や専門学校、語学学校から信頼をいただけているのも、長年働いてくれている社員のおかげです。

僕の生活はというと、相変わらず田舎の家で仕事をしながら、同じカフェに通い、肉はほとんど食べず、出来るだけ毎日運動(テニス)をして、ときどき各支店を訪問して、社員たちや留学生たちと話をしたりセミナーをしたりして、僕が役に立つことはないか試行錯誤しています。インスタ映えしない毎日です。

そんな僕が誕生日に考えたことは、これからは、もっと考え、大人らしい発言をしていこうということ。SNSの時代が今までの時代と大きく違うのは、かつては子どもっぽい発言とされた、論理性がないとか、感情にまかせた発言が許容されているということです。そんな発言に対して、何か言っても、その大きな悪意みたいなものに僕自身が押しつぶされそうな気もするので、僕自身の発言をいつも磨いて、ちゃんと説明していきたいと思います。

おかげさまで、すでに人生を十分楽しませてもらってきたので、これからの残りの人生は、若い人たちに役に立つことだけに集中して、大人らしく(今でも多くの失敗を重ねていますが)生きていこうと思います。

最低時給が今年も上がるオーストラリア

オーストラリアは7月からがビジネスの新年度(日本の4月みたいなものですね)で、全ての企業がこの会計年度で動いています。そして、この時期になると来年度の最低時給が発表されます。

この7月からの最低時給は、19.49豪ドルです。日本円に換算するのはナンセンスな話ですが、1豪ドルが80円としたら1500円くらいです。日本では最低時給を1000円にするのを産業界が文句を言ってるそうですが、こちらは、産業界よりも庶民の方が大切なので、経営者たちは本当に大変だと思います。

しかし、だからこそ、生産性向上とか、効果的なことに焦点を定める経営戦略の手腕が問われてくるのだと思います。僕たちの会社では、各支店のアシスタントの方は最低時給からのスタートですが、だからこそ、記事の作成やブログの執筆など付加価値を高めてもらえる仕事をお願いしています。

なぜかと言うと、僕たちと縁があり、僕たちと働く若者たちには、何か学んでほしい。何も考えなくてもお金を稼げる世界より、仕事の質を高めていくことに楽しさを見出して欲しいと思うからです。

オーストラリアは、最低時給が高いので、世界中からワーホリなどで若者たちがやって来て単純な労働に従事しています。それでも、それなりの生活ができるので、多くの人たちがその生活を長く続けようとします。しかし、それって付加価値を生むための仕事ではないので、何年やっても仕事力と言うものは伸びていかないのです。(ゼロではないでしょうけど)

最低時給は安いのは、大問題だと思いますが、最低時給が高いのも、考えなくなる人を増やしてしまう可能性があると言うことで、日本からの留学生の成長にとっては簡単に喜べない問題なんだと思っています。

エスカレーターの不思議

先々週から、日本に滞在して、今夜の便でオーストラリアに戻ります。日本に帰ってくると、日本の不思議なことシリーズみたいなネタを考えるのですが、今日は、その一つの「エスカレーター」。

日本では、だいたいの場合、片側をあけて、東京で言えば左側にみんなが並びます。通勤ラッシュで混んでる時はそのおかげで、エスカレーターに乗るまでに1分とか2分とか待たなくてはなりません。

それだったら、時間も早いし健康にもいいんだから、怪我とかしていない人は階段を歩いた方がずーっと生産的なのにもかかわらず、みんな効率の悪い片側通行のエスカレーターに並んでいます。なぜなのでしょう?

僕の解釈としては、エスカレーターを利用した方が楽だから、エネルギーを節約できるから、つまりお得だからということなんだと思います。せっかく、そこにあるんだし、無料だし、動いてるんだから乗った方がお得、ってことのような気がします。ご意見のある方、教えてください。

日本での違和感は、なんでもお得なものを探している雰囲気です。オーストラリアでお得な大学はありませんか?みたいなことを聞かれても、教育は結局は頑張って多くを学んだ人がお得ですよとしか答えられないのですが、「私に合ったお得な学校を探してください」という問い合わせは、不滅です。

パースのエディスコーワン大学のスポーツ科学の野坂教授曰く、階段は降りる方がトレーニングになるそうですので(興味のある方はこちらのビデオを)、少なくとも下りはエスカレーターではなく階段を使うことをお勧めします。

ダンボの羽根

娘たちがまだ小さかった頃、アメリカなどに出張に行くとディズニーアニメのビデオを買ってきては、一緒に見ていました。子どもって飽きないので、何度も何度も。ですから、ディズニーアニメの名作は結構今でも覚えています。今年はティム・バートン監督が実写版のダンボを製作したみたいですね。

ストーリーを覚えている方は、ダンボがカラス?の友達にもらった羽根を覚えているかもしれません。飛躍するためのお守りというか、自分が飛べると信じるための、つまり自信の象徴みたいなものです。

アデレードに出張した時に朝ごはんを食べたカフェに、「Dumbo Feather」という興味をそそる名前の雑誌があったので、読んでみると、社会をよりよくしていくために頑張っている人たちをインタビューしている雑誌でした。面白かったので、紙の本は買わない僕ですが、雑誌の購読を始めました。

WEBサイトはこちら

農家や科学者や文学者やカフェの経営者やビジネスオーナーまで、様々な仕事をしていても、社会や自然環境を良くしていきたい人たちの言葉たちは、多くのヒントを与えてくれます。

僕が留学という仕事をしていて、一番気にしていることは、お客様ひとりひとりの「ダンボの羽根」が何かということです。飛躍するためのきっかけが何なのか?留学がそれだ!とかいう乱暴な話ではなく、留学においてどんな経験が、それ以降の飛躍につながっていくのか?そんなことを知りたいので、うちの会社のWEBサイトではひたすら留学生たちにインタビューをして体験談を掲載しているのです。

消費税より罰金?

先週、ニュースを見てたら、7月1日からクイーンズランド州の交通違反や、禁煙区域での喫煙の罰金が上がるということでした。オーストラリアの交通違反取り締まりは、最近はカメラで行われることが多いので、いきなり郵便で罰金の請求書が届きます。罰金の額は、日本の2倍以上、10キロくらいのスピード違反だと250ドルくらい支払います。

昨年、車で旅をしていた時は、住所をゴールドコーストのオフィスの住所にしていたのですが、そこにニューサウスウエールズ州からの交通違反の請求書が届き、経理のスタッフから、「違反切符が届いてますよ」というメッセージが届き、渋々ネットバンキングで罰金を支払いました。僕の免許証、車のナンバー、住所、銀行口座、など、すべての情報はリンクしているので、すぐに支払わないとロクなことにならない感じです。

そう考えると、オーストラリアの違反取締りのシステムは、かなり生産性が高いと思います。カメラ撮影、ナンバーをデータベースで検索、請求書送付だけ。人が介在していないので、「妻が身重で、、、」みたいな泣き落としも効かないし、払わないと何が起きるかもわからないので、仕方なくみんな支払ってるんだと思います。

そして、何よりいいことは、そんな厳しい取締りのおかげで、オーストラリアのドライバーたちは日本のドライバーたちよりも、ずっとマナーがいい感じです。もちろん、ある確率で変な人はいますが、イライラしてあおり運転みたいな人は、すごく少ないと思います。(僕が田舎に住んでるからかもしれないけど)

日本は、中学とか高校のくだらない校則を厳しくすることは止めて、交通違反、特に学校区域や高速道路でのスピード違反の罰則を、どんどん厳しくして、罰金を徴収してしまえばいいと思います。もしかしたら、日本の自治体などの財源不足の救世主になるかも。

留学生ブログ「タイムカプセル」スタートしました

留学は、人生の中でも、ユニークな時間だと思います。今までに経験をしたことがない海外の文化の中で、基本的には一人で、いろいろなことを考える機会に恵まれます。しかし、そんな大切な時間も、あっという間に過ぎていき、気がついたら来月には帰国しなくてはいけないなんてことになります。

ですから、考えたことを自分向けに日記などを書いている人も多いかと思います。そして、僕のオススメは、考えたことを世の中にも発表していくということです。発表するためには、日記に書くよりも、構成を考えたりさらに論理的に深く考えたりしなくてはなりません。それは、きっといいトレーニングになるはずです。

そんなトレーニングの場所として、会社のマーケティングとかのためではなく、ほぼ僕の個人のプロジェクトとして、留学生のためのブログサイトを作りました。

そのサイトの名前は「タイムカプセル」

社会人になれば、誰にもやってくる、悩む時代や、苦しむときに、留学時代の自分に向き合うことをイメージして、この名前にしました。世界に飛び出して頑張っていた自分に出会うことで、きっと勇気を得ることができるのだと思います。

留学生に会うたびに、このブログの話をしていって、多くの留学生たちに参加してもらえたらと思っています。留学中も、そして留学後も、何かあれば相談にのったり、ご飯を食べにいったりしたいなと思っています。興味のある人は連絡をくださいね。

小さくても多民族な街

先日の週末は、テニスの試合もあったので、イプスウィッチという街に滞在しました。ブリスベンから電車で約一時間内陸に入った街で、ブリスベンの市内に通っている人も住んでいるような、そんな街です。下の写真で右に見える高層ビルたちが、ブリスベンの街です。

人口は21万人、163カ国の人々が暮らしていて、152の言葉が話されているそうです。もちろん、南クイーンズランド大学という大学のキャンパスがあるので、世界から留学生が来ているわけでしょうが、それでも21万人の中に163カ国の人たちが住んでいるのは、日本人にはあまりイメージがわかないと思います。

日本では、相変わらずグローバル人材がどうの、という話をして偉そうにしている人たちもいますが、僕が日本人に圧倒的に不足している経験というのは、多民族な社会で生きたことがないということだと思います。そんな社会の中で、寛容になって生きていくことが、良い社会を作るための基礎的なスキルになるわけです。

街自体は、なんとなく古くて、お洒落さには欠けてましたが、それでも通いたくなるカフェはいくつかあったし、出会った人たちは、みんな優しかったし、図書館は大きかったし、自然はすぐそこにありました。

ワーホリで、こんな街に来て、仕事を探して、地元の人たちと濃い時間を過ごす、そんなことにチャレンジしてみるのも、ちょっと田舎の街の可能性だと思いました。オーストラリアには、そんな場所がいくらでもありますよ。

21世紀の科学は?

週末はブリスベンで行われていた、サイエンス・フェスティバルに行ってきました。サウスバンクの博物館を中心に、外でもいくつものテントが出されて、様々な機関が自分たちの研究や、子どもや家族向けの科学的なイベントを紹介していました。

ブリスベンにキャンパスのある、クイーンズランド大学、クイーンズランド工科大学、グリフィス大学もそれぞれ、学生たちが自分たちの研究を披露していました。僕が面白いなと思ったのは、クイーンズランド工科大学の環境に優しい新しい服の素材についての発表。服の素材って、コットンも化学繊維も、もちろん毛皮も、あまり自然環境には良くないわけです。そんな時にバクテリアを繁殖させて服に使えるかつ自然に戻りやすい素材を開発するのは意義があることだと思います。
そのほかの多くのブースがそのような、自然環境に優しい研究をテーマにしていたのが印象的でした。たぶん、そういうものの方がお金もかからないし、小さな研究団体においては取り組みやすいテーマなのでしょう。


そして、博物館では、アポロの月面着陸から50年を記念した特別展が開催されていました。きっとNASAが世界中でこの展示を巡回させているんだと思います。あらためて、その当時に使われていた装備やロケットのレプリカなどを見てみると、まだ技術も未熟な中で国家の威信を賭けた大きな挑戦だったということが分かります。当時の人々(僕は小学校1年生だったから、当時の人々の一人だったわけですが)が熱狂したのもうなずけるのです。
しかし、その熱狂から50年を経て、宇宙のことがさらにわかっていけばいくほど、僕の中での宇宙開発に対する興味はどんどん冷めてしまっています。それは、僕たちの地球がいかに幸運な奇跡のもとに生まれ、僕たちが存在しているかがわかることによって、人間に使命があるのであれば、その奇跡である地球を壊さないことが、宇宙に飛び出すよりも大切だからです。

お金持ちたちが、植民地開拓的な発想で宇宙旅行を計画したりしていますが、僕たちは与えられた地球をいかに美しく保つかに科学と技術をもっと使うべきなのでしょう。

NASAの展示の妙なノスタルジック感と、小さなテントのささやかな環境保護のテーマのコントラストが印象に残った1日でした。