今年の正月に、家の近くの大学の敷地にコアラがいたよという話を書いたのですが、それ以来、僕たち夫婦の散歩はコアラ探しがテーマの一つになっています。僕たちが住んでいる同じ場所にコアラも住んでいると想像するだけで、なぜか幸せな感じがしてきます。最初の頃は、前にコアラを見つけた何本かの木を見上げて探していました。それはそれなりに成功はしていたのですが、ずーっと見上げているので首は痛くなってくるし、結構コアラくんたちは移動もするので、出会えない日も多かったです。
そこで、うちの奥さんが気づいた、野生動物の探し方の基本中の基本なことは、フンの落ちている木を探せ!ということです。オーストラリアで自然豊かなところに行けば、カンガルーのフンはいくらでも見つけることが出来ますが、カンガルーがその近くにいることはありません。しかし、コアラは動き回る動物ではないので、新しいフンを見つけたらその木のどこかにほぼ100%いる(寝ている)のです。
コアラのフンはこんな形で、ユーカリの葉っぱが細かくなって固まっているものです。ユーカリの葉しか食べないのだから、それ以外出てきませんよね。散歩している時に、このフンを見つけたら、通り過ぎないで、ぜひ、見上げてください。必ず、どこかにコアラを発見することが出来ますよ。最近は近くの街路樹のユーカリでも1匹発見できました。大都市といっても、自然と人間がそんな感じで共存しているのがアデレードの魅力のひとつだと思います。