英語は、世界の他の言語に比較してもそんなに難しくありません。文法などは簡単な数学みたいな感じで、ルールさえ覚えれば、読んだり書いたりすることは日本にいながらでも十分に習得することができます。海外に行ったこともないのに、TOEIC990点みたいな人が数多くいらっしゃるのも、そのシンプルな構造を理解してしまえばテストの点は伸ばすことができるからだと思います。
しかし、例えばTOEIC800点でも、英語をうまく話せない人も数多くいらっしゃいます。海外に留学に行き、語学学校に通って欲しいのは、実はこういう人たちです。つまり、基礎は出来ているけど、英語のコミュニケーション力が不足してる人たちです。そんな人が1年間語学学校に通うと、ほぼペラペラになります。ビジネスの世界でも通用する英語によるコミュニケーションが可能になります。
基礎が出来ていない人は、海外留学よりも先に日本でお金をかけずに、中学高校の英語を復習すべきです。その復習が終わってから留学することが、留学における投資対効果を高める一番の方法です。
語学留学は英語を勉強しに行くのではなく、コミュニケーション力を磨きに行くべきです。日本人が苦手な、すべてを言葉で語らなくてはいけないローコンテクストなコミュニケーションスタイルに慣れること、自分の意見を明確に表現することの2つの課題を意識して語学学校に行くと、一生ものの英語によるコミュニケーション力を身につけられ、それが語学学校に行く意味なんだと思います。