子どもたちがたくさんいる社会

アデレードにやって来たら、偶然にも土曜日にクリスマスパレードのイベントを見ることができました。朝から、続々とホテルの前を小学生低学年くらいまでの子どもたちを連れた家族たちが歩いていたので、結構な人々が集まっているのだとは思いましたが、パレードの沿道では、アデレード中のすべての子どもたちがいるのではないかというくらいのすごい人でした。

日本ではあまり考えられない時間帯ですが、朝が好きなオーストラリアらしく、この大きなイベントは朝の9時30分から始まりました。

パレードの山車はディズニーランドに比較するのはかわいそうなくらい素朴で年季の入ったものたちでしたが、子どもたちはそんなことは気にしません。家族みんなで集まって、出かけて、わいわいして、快晴の土曜日の午前中を満喫していました。


日本は少子化という問題を、破綻した社会保障制度を支えるために子どもが増えなくてはいけないという文脈で話している気がします。しかし、今日、僕がアデレードで感じたことは、純粋に子どもたちが多くいる社会というのはとても素敵で健全な感じがするし、子どもたちを支えるために社会があるのだということです。健全で暖かい社会を作るために子どもたちが必要で、そのようなビジョンや文脈で少子化問題が語られることを期待したいと思います。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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