会社の経営の目標は株主価値の最大化、つまりは利益の最大化ということで、多くの会社が切磋琢磨をしているのですが、そのプレッシャーが大きいと、無理なコストカットを断行したり、達成不可能なノルマを強いたり、政治家や役人と結託しちゃったりするわけです。
上場企業の経営って、本当に大変だと思います。
株主が2人のうちの会社は、利益について目標を設定しないので、利益を上げるために何かを無理することがありません。それよりも、僕が大切だと思っているのは「かっこいいか?」ということです。お客様満足も従業員満足も当たり前、それらよりも上の概念として、かっこいいかが、うちの会社では大切です。
僕たちのかっこよさとは、常に正しく、正義の味方でいて、ズルをせず、誰にも媚びず、誰とも群れず、そんな僕たちに賛同してくれるお客様にベストなサービスをする、というものです。
最近の世界中で起きている、勝つためには手段を選ばずという風潮は、スポ根漫画で育った僕にはどうみてもかっこよくないし、その風潮を断ち切るためにも、正義の味方はかっこよく勝っていなければいけないのだと思います。
幸運なことに、僕たちがビジネスをしている若者たちは、胡散臭い人々を嗅ぎ分けられる感覚を持っています。だからこそ、僕たちは、信じることができる正義の味方の大人がまだいるんだということを、伝え続けていきたいと思います。そして、それがスタッフのモチベーションになり、さらにかっこいい会社になって、ファンが増えていくのです。