オーストラリアに住んでいて、いいなあと思うことの一つは、どんな場所に住んでいる人たちも、自分の住んでいる場所は一番好きだと思っていることです。うちの会社のスタッフも、自分たちが住んでいる街が一番だと思っているし、仕事で出会う大学や学校の人たちも、自分たちの街に誇りを持っています。ですから、お客様たちから、どこの街に留学するのがいいですかと聞かれても、直感に任せてくださいとお伝えしています。そしてほとんどのお客様が、自分が留学した街が最高だと思って帰国していくのです。
ということで、あと2週間で旅を始める僕も、今住んでいるところが最高だというメッセージをお届けしたいと思います。
僕が住んでいるのはサンシャインコーストの中でも特筆するものがないマウントクーラム(Mount Coolum)という田舎街です。もちろん、その名前にもあるように山というか丘というか、火山の溶岩が固まった山が海の近くにあるので、印象的な風景は提供してくれますが、それだけです。
でも、落ち着くカフェはあるし、毎朝、海には歩いて行けるし、3つのテニスクラブが車で30分圏内だし、人々はのんびりしているし、日本人はほぼいないので、すぐに顔を覚えられて、挨拶してくれるし、コミュニティーの一員になっている感じが、とても心地よいのです。
「住みやすさ」、それは都会的な選択肢の多さではなく、コミュニティーとの良い距離感である気がします。シャイだからか、あまり積極的にはからんでこないけど、いつもフレンドリーな日本人の夫婦、というのが僕たちのポジションです。旅が終わったら、また帰っておいで!とみんなが声をかけてくれる住みやすい場所に、また戻ってきたいと考えています。