まだ20代の時に、日経かどこかで主催されたビジネスセミナーなどに何度か出かけて、周りに座っていた、どうみても窓際族的なおじさんたちが居眠りをしているのをみて、「そっか!セミナーというものは、こういうおじさんたちを会社から救い出すために開催されているのか!」と悟ってから、それ以来、ビジネスに関するセミナーに参加することは無くなりました。
だいたい、大規模なセミナーって主催者側の満足感を得るために開催されているので、エンターテイメントだと割り切って参加するならいいのですが、僕はそういう時間の使い方に慣れていないし興味もないので、たとえ外に出かける必要のないウェビナーであったとしても、参加することはまずありません。人の話を黙って30分以上聞いていることができないし(これって、老年性多動症なの?)、聞き惚れちゃうような話もビジネスの世界にはそんなに無いのです。
ビジネスにおいて、新しいアイデアが浮かんだり、新しいチャレンジの方向性が生まれてくるのは、誰か刺激的な人と話をしている時です。僕たちのビジネスにおいては、それは若いお客様だったりすることが多いので、僕は若い人たちと話をする機会を、社長の特権として作っています。今週も、男子大学生からの問い合わせのオンラインカウンセリングを2件担当しました。(普段は、全て会社のスタッフにお願いしているので、僕がカウンセリングをすることはほぼありません。)
世代の違う人、分野の異なる人と30分でもじっくりと話をすることは、退屈なセミナーの何倍ものひらめきを与えてくれます。そして、その相手が違う国の人であれば、さらに視野が広がっていきます。今日は語学学校の社長とランチを食べたのですが、お互い会社のトップ同士だからこそ話せる悩みや成功体験をシェアすることで、とても有意義な時間でした。オンラインでも構わないので、30分でも1時間でも、毎日誰かと話をしてみましょう。