先週は3日間ほど休みを取って、ゴールドコーストからずいぶんと内陸に入った場所に行ってみました。ワーキングホリデーの方たちがセカンドビザを取るために働く農場があるエリアです。ちょっとした岩山を登ったり、沢を歩いたり、美しい星空を眺める事ができたとてもゆっくりとした時間を過ごす事ができました。リフレッシュしたり、普段は考えないことをゆっくり考える事ができる休暇は人生にも仕事にも大切だと思います。
ということで、今回は日本とオーストラリアの有給休暇のしくみついて、書いておきます。
日本では有給休暇は1年間に取得できるのはたぶん20日間が最大で、2年分の休暇を蓄積できるというのがルールだと思います。つまり、経営者からすれば社員一人当たり最大40日分の費用だけ考えておけばいいのです。そうなると、社員が有給を取ろうが取るまいがあまり気になりません。ところがオーストラリアでは未消化の有給休暇はその会社に在籍する限り永遠に蓄積していきます。そして、その社員が退職するときは休暇として消化してもいいし、お金で精算しても構わないので、日本のように「有休消化しないで辞めました。」ということはあり得ません。
となると、オーストラリアでは本来の意義であるリフレッシュをするための休暇をしっかりと取ってもらい、元気に仕事に出て来てもらったほうが、経営的にもありがたいのです。ですから、休暇をどんどん取得してもらう文化を作ります。私の会社でも、休暇を取る事を奨励しているので、ほとんどの社員が年間20日以上の休暇を楽しんでいます。
日本では休暇を取らないで頑張っている社員が評価されるようですが、それを変えたかったら、オーストラリアのようなルールにしてしまえば、経営者は休暇をもっと活用することを真剣に考えると思います。