小さい頃、学校で習った問いかけとは
「なんでこうなるんだろう?」
ということ。それにうまく答えられる人が成績がいい人であって、いい学校・いい大学に行ける人だ。
テレビを見ていても、「日本経済が停滞する理由」とか「台風の被害が拡大した理由」とか、いつも誰かが何かの理由について話している。そして、僕たちは何となく分かった気になったりしていた。
ところが、大人になって社会に出ると、「なんでこうなるんだろう?」という問いかけは、ビジネスの世界ではほとんど意味がない。ずーっと理由を説明している人は出世できない。高度成長期にはそれでも生きていけた人もいるけど、これからの時代は残念ながら、そのような人にチャンスはない。
大人になってから必要な問いかけは、
「どうしたら、もっとうまくいくんだろう?」
ということ。
「何で売上が増えないんだ!」と怒鳴る上司に未来はなく、「どうしたら売上が増えるんだろう?」と意見を聞いてくる人たちがいる会社を選ばなくちゃいけない。もし、微妙な会社に入ったとしても、みんなで「どうしたら、もっとうまくいくんだろう?」と語り合うことで、会社の文化は驚くほど変わっていく。
理由を探すマインドセットを壊すこと、これがビジネスの世界で成功をしていく最初の一歩だと思います。