マーケティングではないのでは?

留学をしてビジネス関連で何を学ぶかを考えるときに、マーケティングというのは常に人気がある専攻分野です。たぶん成熟社会と言われ出した80年代くらいから、モノやサービスをどのようにアピールしていくかが、モノを生み出すより大切なことになってきて、それがいまだに続いているのだと思います。若い人たちにとって、マーケティングや広告などの仕事は、ビジネスの世界の中でも華やかに見えるので、やってみたい、学んでみたいと思うのでしょう。

しかし、SNSの時代になり、情報の多くが嘘であったり、人の気を引くために作られて、バズることが出来れば品格も誠実さも関係ない世界になってしまった現在、マーケティングを学問として学ぶ必要があるのか悩んでしまいます。ビジネススクールの学生たちがほぼ読んでいたコトラーさんのマーケティング・マネジメントを読んで仕事に活かしていますみたいな人は、今では本当に一握りでしょう。

こんな時代に僕がお勧めするのは、リーダーシップについてちゃんと学ぶことです。リーダーシップ、つまり人やチームを導いていく仕事はなかなかAIでは代替されないスキルです。さまざまな背景を持ち、さまざまな志や想いを持って働く人たちをまとめながら、解決すべき課題を見つけ、正しい目標を設定して、その目標達成に向けてチームを動かしていくというのは、とても難しい仕事ですが成功する組織には必ず必要なものです。

例え、自分がリーダーのポジションにならなくても、何が正しいリーダーシップなのかを多くの人が理解していくことが、人のことなど気にも留めない暴君に翻弄されない平和な世界を作っていくのに大切なことなんだと思います。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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