先日、ブリスベンとゴールドコーストにキャンパスを持つグリフィス大学のビジネススクールの新たな方向性についてのセミナーがあったので参加してきました。
グリフィス大学は中堅の大学で、国内トップ大学のクィーンズランド大学( University of Queensland )やブリスベンの市内にあるクィーンズランド工科大学(Queensland University of Technology)などと競争をしています。ランキングが上のこれらの大学と戦うために、グリフィス大学は大きく2つの方針を打ち出しています。
一つは、「環境」というキーワードでトップになりたいということ。地球温暖化が本当かなどという議論は科学者に任せておいて、ビジネススクールの観点で環境問題は絶対に避けて通れない問題として、その分野を充実させようとしています。それは持続可能なビジネス創造や開発国などのビジネスなど実は大きな活躍できる場があるのだと思います。
もう一つは、デジタル社会における学び方の提案です。オンラインで学ぶ人が急増していく中で、出来るだけ多くの教材をデジタル化して提供して、24時間勉強できる体制を整えています。フレキシブルな学びを提案する事で、他の大学との差別化を図りたいということでした。
ビジネススクールの方向性としても、以下のような共感できるメッセージを掲げています。
Business is more than creating wealth for just a few. It’s about creating ethical, sustainable societies that build prosperity for everyone! Griffith Business School Principles
『ビジネスは少数の人々のために富を創造するものではない。それはすべての人々の繁栄のために倫理的かつ持続可能な社会を創り出す事だ。』
将来外資系金融企業に行くのであれば、どうぞアメリカのMBAへ。しかし、持続可能なビジネスをしっかりと立ち上げて世界に貢献したいのであれば、このような大学院も選択肢にいれてみたらいかがでしょうか。