海がプラスティックだらけになる前に

先日、サンシャインコーストのイベントで、A Plastic Oceanという環境問題をテーマにして映画の上映会が近くの高校で開催されました。うまく探せませんでしたが、日本でも上映会などは開かれているのかもしれません。


内容は、プラスティックやビニールの廃棄物がリサイクルされず、そのまま埋め立てに使われ、それらが海にどんどん流出したおかげで、海には多量のプラスティック製のゴミや、粒子状になったプラスティックが浮いていて、魚や海鳥、亀、クジラなどの海洋生物に深刻な影響を与えているというものです。深刻かつ緊急に対応する必要のあるテーマなので、日本の皆さんも、ぜひどこかで探して観ることをお勧めします。

どうして、こんな危機的な状況になるまでプラスティックの害について、僕たちは気づかなかったのか?それは、僕たちがプラスティックやビニールで包装されているものの方が安心だと感じるように洗脳されてしまったからだと思います。例えば、スーパーマーケットで、土がついた野菜よりも綺麗に洗われてビニールのパックに入った野菜の方に手が伸びてしまうのは僕だけではないと思います。そちらの方が、便利とかと言うより、綺麗なものと言うイメージを持ってしまうのです。そして、そのビニールのパックは、そのまま捨てられ、長い時間を経ながら環境を汚染します。


オーストラリアでは、包装に使われるビニールやプラスティックの95%がリサイクルされず、一度だけ使われて、廃棄されるそうです。それを変えるだけでもプラスティックの消費量は随分と減ると、上映会の主催者は話していました。クイーンズランド州は来年からスーパーなどでのプラスティックバッグの使用が禁止されます。政治とは、このような利害関係が一致しないであろう問題について、長期的な見地に立って判断をするためにあるのだと思いますし、僕の会社でも今年は環境問題について何かしらのアクションを起こしていきたいと考えています。




衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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