平日の朝、始業前の時間は、ほとんど毎日テニスをしているので、カフェに行くことはないのですが、金曜日はテニスの予定を入れることが少ないので、家でコーヒーをいれる代わりに、ちょっとカフェに行きたくなります。今日は、豆も買いたかったので、旅をする前によく行っていたロースタリー(焙煎するところ)に2年ぶりに寄ってみました。
そこはコーヒーを飲むこともできるのですが、カウンターやテーブルは少なくて、ほとんどの人たちはテイクアウェイで自分の好きなコーヒーを買っていきます。僕たちは、アジア系の顔をしたバリスタの人とちょっと話をして、買うべき豆を決めて、店内で飲むコーヒーとクッキーをひとつ注文して、出来上がるのを待っていました。
バリスタの人がコーヒーを持ってきてくれた時に、「どこから来たの?」と聞かれたので、元々は日本からだよと答えたら、やっぱりということで、その方も日本人でした。オーストラリアに10年以上住んでいるということで、英語力も雰囲気もこちらで育ったアジアの人みたいでした。サンシャインコーストの僕が住んでいるエリアは本当にローカルの人しかいないので、日本人に会うのは珍しいのですが(特に男性に)ひとときの日本語での会話を楽しみました。このロースタリーで働き出したのはこの1年くらいだそうで、焙煎もやっているので、フルタイムで働きながら、他の時間は映像の仕事もされているそうです。
思いがけないところで、頑張っている日本人に会うのは、うれしくなったり、心が和らいだりします。愛国心があるからとか、そういうことではなく、やはり同じ土地や文化で過ごしたことがある人には、何かのつながりを感じるのでしょう。
今、国とは何か?民族とは何か?国籍とは何か?のような問題を考えている人たちが世界中にたくさんいると思います。僕やそのバリスタの彼のように外国に暮らす人たちにとって、母国がちゃんとしている、母国がリスペクトされているということが、いかに大切なことであるかを、国を動かす人たちは考えるべきなんでしょうね。