ミックジャガーが I can’t get no satisfaction.と歌っていた、誰も満足していない時代から50年近くがすぎた現在、世の中は「自分に満足しようよ。」という雰囲気に包まれている感じがします。そして、その雰囲気に、どうも僕は馴染めません。
facebookなどのSNSは基本的に満足している人たちが集う場所なので、満足アイテムが絶え間なくアップされています。素敵なレストランで食べた料理、美しい風景、可愛いペット、楽しい飲み会、、、。SNSは日本人が何で満足感を得ているかを分析するのに必要な情報の宝庫です。食べ物なんて、中年以上の人しか興味ないのかと思ってたら、若い人たちも何を食べてるかをしょっちゅうアップしているのに、驚いたりします。
しかし、一方で、留学の相談に来たり、すでに留学中の若者たちに会って話してみると、あまり自分に自信を持っていない人が多いのも事実です。もっと高い目標を持てばいいのにと思うのですが、まずは自信がないので堅実なこのくらいで、、という感じです。
満足はしてるけど自信のない若者たち。
強い自信は困難を克服したり、挑戦して何かを達成した経験からしか生まれませんが、facebookに出すレベルの満足はお金で買えるわけで、きっとその間でどうしようか、一歩踏み出すかどうか考えているのが多くの20代の姿のかもしれません。オーストラリアに留学するという、お金では買えない達成感を獲得することを考えている若者たちに対して、しっかり苦労する道を提案して、最後まで見守り、一緒に達成感を味わえるのが、僕たちの仕事の面白いところでもあり、責任を持つべきことだと思います。
留学って「君にも出来る!」とか「君らしい、成功する留学!」みたいな、お金で買える満足の延長で提案するものではなく、「大変だけど乗り越えたら自信がつくよ」って、提案するものだと思うのです。