ブルームに月を見にやってきた

西オーストラリア州の州都のパースから、ブルームまで2,700キロ。途中、ピナクルズ、Kalbarri、Shark Bay、Minilya、Karratha、Port Headlandに泊まったり、数日滞在したりして、2週間の行程でした。


この距離って、日本でどのくらいなのか調べたら、稚内から鹿児島まで車で移動したのと同じくらいです。オーストラリアは本当に広いです。

西オーストラリアの北側って、鉱業で発展した街がほとんどなので、あまり魅力的では無いのですが、このブルームに来るために頑張ってきたという感じです。その目的は、「月への階段」という自然現象。ブルームは東にすごく長い遠浅の海岸があり、そこで満月が登る時には干潮とも重なって、月に向かって階段ができたように見えるというものです。

その現象が見える日には、地元のマーケットも開催され、ある意味お祭りな感じでした。オーストラリア中からやってきた観光客たちが、この小さな街にこんなにいたのかというくらい混んでいて、たった20分くらいの自然現象をみんなで楽しもうという雰囲気でした。

月が昇ってくると、ちょっと歓声が上がり(日本だったら拍手する人もいるのかな。)幻想的な赤い月が見えてきます。月の引力のおかげで、まさに海の水が引っ張られているように潮が引いて、遠浅の海岸が干潟のようになって月に向かっての光の道が現れます。

こんな幻想的な景色を、昔の人たちはどんな意味を見出しながら見ていたのか、そんな想像をしながら、眺めていました。きっと、ニュートンよりもずーっと前に、月が持つパワー(引力)によって海の水が引いていくことは知っていたに違いありません。そして、クリエイティブで、魅力的で、実用的な(その日は魚や海の生物がよく獲れるみたいな)物語が受け継がれていったのだと思います。

物事や現象に意味を見出すのは、人間でしかできないことだし、昔の人たちの一番の知的な遊びだったに違いありません。たとえ間違っていたとしても、Googleに頼らずに、ちょっとだけ自分の頭で想像してみるのは、いいことだと思いますよ。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在はサンシャインコーストに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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