往復4500キロのお片付け

この2週間で、アデレードを出発して、昨年住んでいたサンシャインコーストに向かい、小さな倉庫に残していた荷物を片付けて、帰ってきました。帰りに、必要な荷物を運ばなくてはいけなかったので、車で行ったのですが、アデレードからサンシャインコーストまでの距離は2,300キロくらい。日本で言えば、札幌から福岡までの距離を毎日500キロくらい走って、4日かけて移動しました。オーストラリアでは、夜に田舎の道を走ると、カンガルーなどの野生動物にぶつかる可能性がとても高いので、昼に5時間くらい走るというペースで移動していくのが、パターンです。

往きは、途中でゴールドコーストとブリスベンのオフィスに寄って、それぞれ留学生の方たちにセミナーという名の座談会をして、キャリアについてのお話をして、とても楽しい時間を過ごしました。オーストラリアの大学に留学する若者たちは、自分の考えをしっかり持っているし、授業でも発言しないと評価されないという環境で学んでいるので、座談会をしても、面白い質問をしてくれるので、ありがたいです。

そして、懐かしのサンシャインコーストに3日半滞在しました。冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどの家電製品は、Salvation Army に寄付をしました。倉庫まで引き取りに来てくれるので、本当にありがたいサービスです。オーストラリアには、このように不用品などの寄付を受け付けて、それを安く販売するNPOなどが、それぞれのコミュニティーにありますが、コミュニティーの活性化に役立っているので、日本でももっと普及してほしいシステムです。僕たちは、アデレードに引っ越して、お皿とかマグカップなどは、すべてそんな店で20ドルくらいで調達しました。

結局、本や書類など小さな段ボール10箱くらいに、荷物はまとまり、余裕で車1台で運ぶことが出来ました。考えてみると、アデレードに移動した時に車1台の持ち物しか持っていなかったので、僕たち夫婦の持ち物は車2台分で十分だということです。60年以上も生きているのに、持ち物が一人車1台に入ってしまうというのも喜ばしいことなのか悲しいことなのかよく分かりません。少なくともパーティーに呼ばれてもスーツやドレスシャツやテニスシューズ以外の靴は持っていないので、出かけることはないでしょう。(それに、呼ばれることはないでしょう。)


それなりの時間とコストとそして大きな労力を使って、2300キロ彼方にあった小さな倉庫を片付けたのですが、なんか清々しい気分です。些細なことでも、仕事を終わらせることは、達成感もあるし、きっとそれなりに苦労をともなったから(だって、毎日5時間運転して、モーテルに泊まって、似たような食事をしてましたから。)純粋に満足感があるのだと思います。経営って、終わりのないマラソンみたいなところもあるので、今後は、小さなゴール設定をしながら仕事を楽しんでいこうかと考えています。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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