
僕のキャリアにおいてとてもラッキーだったのは、新卒で入った文具メーカーの商品企画の仕事がスタートだったので、自分の仕事は自分で企画しないと始まらないという癖がついたことだと思っています。その後転職をしても、自分の強みは新規事業を作ることですとアピールし、数々の失敗と成功を繰り返してきました。その代わり、決められた仕事をこなすという能力はほぼゼロに等しいので、今のように優秀なスタッフに支えられて会社を経営するというのが、成功するための唯一の道だったのだと思います。
会社などの組織でずっと働くにせよ、独立して自分でビジネスをするにせよ、未来に翻弄されず、自分で未来をコントロールしていくことが僕は幸せにとって一番大切なことだと思っています。若いうちに1年くらい海外に出て、日本でのしがらみから解き放たれて、つまりは心地よい安定から離れて、自分ですべてをコントロールしていくトレーニングを積むことは、未来がどうなっても楽しく生きていくために欠かせないものだと思います。