コロナウイルスの影響で、オーストラリアのカフェがテイクアウト(こちらではTake away)のみの営業になったときに、Keepcupなどのマイカップの使用も禁止され、使い捨ての紙カップのみとなっていました。環境問題を考え、留学生全員にKeepcupのプレゼントをしていた僕たちにとっては、とても複雑な気持ちでしたが、地元のカフェも応援したいので、紙カップでも時々買いに行っていました。
そして、ほとんど感染者がいなくなった僕の住んでいる地域では、先週くらいからKeepcupなどのマイカップの持ち込みが可能になりました。そんな小さなことでも、正しい生活に戻っていくことに、僕は喜びを感じます。なぜなら、それって少し正しい社会に軌道修正された気がするからです。
現在のように、社会が非常時には、環境に悪いことは分かっていても、清潔であるからと言う理由で、使い捨てパッケージや容器が無尽蔵に使われたり、人々がそれに疑問を感じなくなります。それって、「良い社会」という基準からすると、後退であり、時間が経てば経つほど、その非常時が平常になっていく危険性をはらんでいます。
ですから、僕たちは、何があるべき姿なのかということに敏感になっていないと、非常時なんだからという論理に、つい惑わされてしまいます。留学業界でも、今は特別だからという理由で、キャンセルや返金の規定をいきなり変更してくる学校やエージェントが今後出てくると思います。僕たちは、そんな人たちを警戒しながら、常に正しい対応を続けていきたいと思っています。