書けるか作れるか

世の中の多くの会社が在宅勤務になり、必然的に働き方改革が行われている会社もあると思います。僕の会社もすでに2ヶ月近くスタッフ全員が家から仕事をしていますが、幾つもの気づきが生まれました。

まずは、勤務時間というものについて。20世紀の工場で従業員を管理するために作られた、労働時間による契約というのは、ほぼ意味のないものになっています。在宅勤務になって、律儀に9時から5時までパソコンの前に座っている人がいたとしたら、僕としてはそんな人はあまり雇いたくない感じです。それよりも、本を読んだり、ベランダや庭でノートに様々なアイデアを書き溜める時間も会社のためなら、それは仕事なんだと僕なら思います。


時間ではない指標で仕事として評価されるべきことは、当たり前のことですが、付加価値を生み出すことで会社に貢献できているかということです。私は言われたことをちゃんとやる業務遂行能力があるので、評価してほしいという人もいるかもしれませんが、残念ながらそんな業務屋さんは10年後には仕事はありません。確実にAIやロボットに替わられています。

ですから留学生やこれから留学を考えている若い人たちに伝えたいことの一つは、クリエイティブなことにチャレンジすることをひたすらやらないといけないということです。もしかしたら、それだけが、今後の予測できない社会で生き残るための重要なスキルになると思うのです。別にアーティストにならなくても、ちゃんとした文章が書けるとか、プログラムが書けるとか、デザインができるとか、商品が作れるとか、ビジネスが作れるとか、自分の得意技を磨いていけるはずです。

何かを生み出すために必要な材料の一つは、今までに経験したことのない世界や、考え方に出会うことです。予定調和を重んじる日本社会にはない刺激を、海外で体験し、ちゃんと考え、何かを作り上げ、発信してみることが大学での勉強と同じくらい大切な留学中のトレーニングになると思います。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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