先日、ある大学附属の語学学校で打ち合わせが終わって、食堂のようなところを通り過ぎようとしたら、日本語が聞こえてきたので振り返ってみると10人くらいの大学生らしき日本人のグループがテーブルを囲んで話をしていました。仕事柄、「日本の大学生?」と声をかけ、彼らと少し話をしました。
聞いてみると、1ヶ月間の語学研修だということで、それに参加することで日本の大学の単位も得られるようでした。
何か困ったことはないか聞いてみると、「遊ぶところがよくわからない」とか「英語が上手くなっている気がしない」ということだったので、たった1ヶ月ではあるけれども、地元のスポーツや趣味のサークルなどに入って、現地の方達と知り合いになったら、英語力もいい経験も積むことができるよとアドバイスをしました。しかし、彼らには、全く響いていないようでした。そうですねと言いながら、その場からは動く感じではありませんでした。外は快晴でとても清々しい午後3時だったのに!
きっと、彼らはあと1ヶ月、放課後はみんなでつるんで「つまんねえなあ」とか言いながら時間を過ごしていくのでしょう。英語での会話力が伸びることもないでしょう。でも、留学の感想文はそれなりのことを書き、単位をもらって、履歴書には留学しましたと書き、就活に活かすのだと思います。
こういう話って、本当に時間やお金がもったいないと、僕の視点では思いますが、彼らにしてみれば、楽勝な単位獲得術で、この仕組みは、もう何年も(何十年も!)その大学では続けられていることでしょうから、彼らの問題ではなく、システムの問題なのです。
僕が言えることは、「留学には一人で行こうね。」