土に還る雑誌

僕たちはスーパーマーケットで買うのは牛乳や豆腐など限られたものなので、あまり行かないのですが、それでも週に一度くらいは近くのIGAというスーパーマーケットに散歩がてら出かけます。歩いて行けるし、地元の会社の商品(コーヒーとかジャムとか)が並んでいるコーナーとかもあって、なぜか親しみが湧く、コンビニみたいなお店です。


そこでふと見つけたのが、こんなフリーペーパー。僕が住んでいるサンシャインコーストの情報が掲載されています。基本的には、サンシャインコーストのビジネスを紹介する記事広告的な内容ですが、ちゃんと編集されているので、読みやすかったです。そして、それに加えてその雑誌のコンセプトがなかなか面白かったので、紹介します。


まずは、この雑誌は土に還る紙に印刷されています。読み終わったら、友達にあげるか、リサイクルするか、ミミズにあげてねと書いてあります。環境に負荷をかけないという意味では、コストやエネルギーを追加してリサイクルするより、自分の庭にそのまま捨ててミミズが食べて土が豊かになるというのは、いいですよね。


そして、この雑誌のさらに面白い挑戦は、雑誌のWEBサイトもSNSもデジタル版も作っていないということです。つまり20年前に戻って、デジタルな世界に繋がっていない時間を意識的に作って、お茶でも入れて、この雑誌を読んでね。というメッセージなのです。SNSに疲れている人たちが増えている今だからこそ、説得力も出てきます。

サンシャインコーストであれば、そんなメッセージも多くの人たちが受け入れてくれると思います。たった1万部発行の紙媒体。でも既に11号になっていました。サンシャインコーストの人々の、ゆっくりとした時間に貢献しているんですね。ビーチでの昼寝前にちょっと読みたくなる雑誌でした。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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