市場規模と社員規模

マーケティングの授業では、最初に市場規模を分析して、その市場がどのくらいの成長率があって、その中で、どのくらいのシェアを獲得するのかを目標設定して、それに向けて戦略を立てることを学びます。その計画に多くの資料や情報や頭脳が使われ、成功する確率が高そうな事業計画が準備されます。それなのに、8割とか9割のビジネスは成功することなく、消えていきます。

市場規模は、多くの現実的な情報を基に計算されたとしても、最後に未来という変数をかけることで夢の数字や夢のシナリオを描く舞台になってしまいます。留学業界で言えば、子どもたちの数は減っていくのにもかかわらず、これからは海外で学ぶ若者が増えるから、市場は伸びていくのだ!みたいな考え方です。それは当事者以外の誰が見ても間違った考え方ですが、当事者たちは夢を見たがるのです。

僕は市場規模というものをほとんど考えません。これは中小企業でしかできない方法だとは思いますが、社員一人当たりの安定した売り上げがどのくらいかを考えて、その足し算で計画を考えます。掛け算的な発想は持たず、現実的な数字だけを見るようにしています。そうであれば、あまり計画が下振れすることはないので、こんな厳しい環境であってもストレスは少なくてすみます。

ポストコロナの時代では、失敗するのが怖くてビジネスを始めようとする若者が減ってしまう気がします。でもビジネスをちゃんと続けていけて、お客様が喜んでくれる状況を作ることは、少なくとも僕にとっては人生に大きな満足感を与えてくれています。ビジネスは簡単ではないけど、難しいことでもありません。ひたすら現実に向き合いながら、でも少し夢のある目標に向かって一歩一歩進んでいく、そんなプロセスが楽しめるのは、ビジネスを始める人の特権だと思います。これからもそんな若者たちと出会っていきたいなと思っています。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在はサンシャインコーストに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です