海外を旅しながら磨けるスキル

オーストラリアの国境が開いてから、止まることなく留学の問い合わせをいただいています。特に日本の大学生の語学留学はコロナ禍の前に比べてもずっと増えています。コロナの時代に、大学でちゃんとした授業を受けられなかった不安からなのか、就職には英語力が必要と人材会社がアピールしているからなのか分かりませんが、とにかく毎日のように大学生たちから問い合わせがやってきます。


でも、英語ってツールなので、英語そのものが必要十分条件になることはないわけです。ある強みを持った人が、それを世界でも通用させるために英語を学ぶのは意義があるかもしれませんが、自分の強みとかやりたいことが決まっていない段階でとりあえず英語を留学して学ぶというのは、コストパフォーマンス的には勿体無い感じがします。お金持ちならともかく、借金してまで語学留学をするのは、回収にかなりの時間が取られてしまいます。

ですから、もし、留学しようかなと言う思いが、周りの学生たちが行ってるからとか、就活の履歴書に経験として加えたいからとかであれば、焦る必要はないので、多くの人たちが本当に留学が必要と感じる20代後半になるまで、日本で英語の勉強を続けながら、お金を貯めておきましょう。20代後半での留学は、人生を変えてくれる可能性が高いです。

留学するお金はないけど、それでも、どうしても大学時代に海外を経験したいのであれば、バックパックを背負って、海外を旅してみてください。例えばオーストラリアだったらケアンズで飛行機を降りて、高速バスに乗って、南を目指して、停車したらその街で1日暮らしてみて、またバスに乗ってを繰り返してメルボルンまで降りてきて、日本に帰るとか。そんな旅は、かなりタフさを鍛えてくれると思います。そして、日記をつけて、考えたことを大切に残しておいてください。大学時代って、どんなスキルよりも、ちゃんと考えたことを表現するスキルと、危機回避のための勘を磨くこと(胡散臭い話についていかないみたいな)が大切だと思うのです。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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