どんなコンセンサスがなされるのか

1月には中国だけの話でしょうとお気楽に考えていた新型コロナウイルスが3ヶ月で世界を暗黒におとしいれています。最初の頃は、どの国も、オリンピックのメダル争いのように、各国ごとの感染者数を表にして、うちの国は少なくてすごい!みたいなことをやっていましたが、今となってはそんなことをやっていた国がまずいことになっています。


オーストラリアはとても厳しいルールを設定して感染を防いでいるので、1ヶ月後くらいには良い結果が出ていることが予想できます。他の国たちの状況を見て、いち早く対策を打ったのは多くの国民にも支持をされているようです。

しかし、再来年に同じことが起きて、世界各国が今回と同じようなレベルの対応を取ったら、世界経済は本当に崩壊してしまうと思います。ですから、今回の教訓から、どのようなコンセンサスを世界各国で協力して作るかが大きな鍵で、私たちはそれが出来たかを確認する必要があると思います。

例えば、素人の僕が考えても、

世界のどこか(南の島だろうが日本だろうが)でこのようなウイルスによる感染が発見されたら、その瞬間から1ヶ月は世界中で人々の移動を禁止する。当然ながら飛行機も飛ばさない。世界各国が同時にやることに意義がある。

1ヶ月もすれば、どこが安心な国か、感染者がいる国かが把握できる。

安心な国同士での人々の移動は再開、感染者がいる国では、感染者が回復するまで、あるいは全ての感染者を隔離するなどのコントロールできるまで禁止。

こんなステップを世界各国が共有するだけでも、ずいぶんと危機の時間の短縮ができるはずです。今回のように半年以上、もしかしたら1年も人々が動けなくなったり、ビジネスが止まったりすることを回避できるのです。

このグローバルな時代、地球の片隅で起こったことが、僕たちの日々の生活に大きな影響を与えることを改めて認識し、くだらないナショナリズムは捨てて、世界的に協力をしていくことを学ばなければ、今回いきなりの悲劇に見舞われた人たちに申し訳ないと思います。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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