ポストコロナ時代のワーホリについて

オーストラリアの国境が今週には開く予定で(予定通りに進むことを祈っていますが)、ワーキングホリデーのビザの申請もどんどん承認されているようです。ほぼ2年間も待ったのだから、多くの人たちがワーホリを楽しみにしているのだと思いますが、果たして、これからのワーホリって今まで通りの考え方でいいのかという素朴な疑問を考えてみたいと思います。


まずは、これからの日本の社会環境ですが、コロナ禍で大きなダメージを受けたのは観光業や飲食業などのホスピタリティー産業です。これらの多くの企業たちは生き残るために借金などをして、なんとか時間を稼いできましたが、業界自体が回復するには随分と時間がかかると思います。借金を返せない会社も増えるでしょう。そんな状況では、ワーホリのパターンである、英語を勉強してホスピタリティー産業(飲食や観光)でバイトして、経験を積んで帰ってきました、という人たちが活躍できる市場はしばらくは縮小したままだと思います。ですから、帰国後に成功するためには(少なくとも安定した生活を送るためには)今までの文脈ではない新しい考え方が必要になってきます。

では、その新しい考え方に近づく方法について考えてみます。一番シンプルで効果的なのは、ワーキングホリデーで何をやるのかを考えるのではなく、どう自分が変化したいかのイメージをしっかりと持つことだと思います。ワーホリでは、あれもできる、これもできると僕たちの会社も含めていろいろな会社が、やれる事をアピールをしていますが、それを実行したとしても、同じようなことをした多くの人達の一人になるだけです。それよりも、ワーホリ終了時に自分がどのようになっていたいかをしっかりと考えることで、やるべきことも見えてくるし、帰国後のキャリアチェンジなど、新しい道を切り開いていくことにも繋がっていきます。

日本の経済が停滞して、分断化がさらに進んでいく時代に、モラトリアム的なワーホリの経験って、もう意味が無くなっていくのだと思います。大切な20代の1年間とか2年間を、他の人々と同じ経験をするためだけに使うのは、本当に勿体無いのでやめたほうがいいです。

では、自分がどのようになっていたいかをイメージするための考え方について。例えば英語力。海外で、自分一人でもちゃんと生活が作れるレベルの英語力になるというのは、いい目標になってくると思います。日常の英会話とかビジネス英会話などは、オンラインでも日本にいながらでも学べると思いますが、海外で暮らしていくということを一人でできるというのは、留学とかワーホリでしか経験できないことです。そして、将来に就職する会社が海外進出をするときに、海外で生活を作れたという経験やスキルはアピールポイントになるので、チャンスが訪れるかもしれません。ですから、そんな苦労話のエピソードを語れるようにしておくべきです。

英語以外の分野、例えば仕事でも生活でも、海外を経験することで自分が成長する、あるいはアピールできるアイデアを考えて、僕たちに話をしに来てください。そのアイデアに対して、「もっとこうしたら可能性が広がるよ。」とか「それは、難しいからこんなアプローチをしたらいいかもしれない。」などのアドバイスが出来ると思います。そして、そんなアドバイスが出来ることが、10年以上オーストラリアに暮らしているスタッフがほとんどの僕たちの会社の強みなのです。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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