糾弾する権利

僕が住んでいるオーストラリアのクイーンズランド州は、コロナウイルスの感染をほぼ封じ込め、新規感染者数ゼロが何日も続いていたのですが、19歳の女性の3人組がホットスポットのメルボルンに旅行してパーティーして、クイーンズランド州に帰ってきたときに、訪れた場所の嘘の申告をして自己隔離を免れていたら、1週間後に発症して、大問題になっています。

その女性たちがクイーンズランド州に戻ってきてからの1週間にどこのレストランに行ったかなどの、全ての情報が公開され、それに関連しそうな人たちは感染していないかのテストを受けるように指示されて、多くの市民がいきなり不安な状況に陥っています。

その嘘の申告をした女性たちは、顔も名前も公開され、犯罪者として警察の取り調べを受けているわけですが、当然ながら、その人たちのSNSは炎上して誹謗中傷が絶えないようです。

そんな状況で、朝、テニスにいく途中の地元のFMを聞いていたら、パーソナリティーの女性が

「あの女性たちは、本当にばかで、間違った意思決定をして、嘘をついて、最悪で、これから裁判で罪や罰金などが科されるけれども、それを個人的に中傷する権利は皆さんにはない。それは絶対にやるべきではない。」

と力説していました。

そう、SNSで個人的な中傷や悪意のあるコメントをするのは人道的にも良くないからやめましょうという議論がありますが、そもそも、多くの人たちにとって、そんなことをする権利が無いという言葉に妙に納得をしました。権利が無いからやってはいけない。権利って、認められることばかり議論されてきましたが、認めてはいけないことも大切なのではないかと、朝のドライブをしながら考えていました。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在はサンシャインコーストに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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