グローバル人材にはなるのでなく、認められること

英語ができればグローバル人材になれるわけではない、ということはもう誰でも分かっています。にもかかわらず、世の中には相変わらず「グローバル人材=英語」という文脈が多く見受けられます。


そもそも、「何かを学べばグローバル人材になれる」という発想がおかしくて、大切なことは「認められていくプロセス」なんだと思います。

例えば、オーストラリアの大学でチュートリアルという少人数制の日本で言えばゼミみたいな授業があります。オーストラリア人の学生を中心に何人かの留学生が入ったその集団で、日本人は最初はシャイなことも災いしてなかなかグループの中で存在感を発揮するのは難しいです。しかし、少人数だからこそ、意見も求められ、いい意見を話し、少しずつリーダーシップを発揮し、プレゼンの構成を考え、やるべきことをリストアップし、、、なんてことをしているうちに、その集団で確固たるポジションを獲得できるようになります。このようなプロセスが、グローバル人材になるということなのです。

外国人の中で、自分をアピールしていく経験、ポジションを獲得していく経験、それこそが将来に活きてくる留学の醍醐味だと思います。英語力はそのための必要条件の一つに過ぎません。大学生の方だったら、ぜひオーストラリアの大学で学部聴講をしてほしいし、もし英語力が足りないのであれば、地元のコミュニティーなどに入って、自分の存在感をアピールする経験をしてほしいと思います。それがグローバル人材になるためのスタート地点です。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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