語学留学の新しい目的

コロナウイルスの時代に、社会的に大きく変わったことのひとつは、リモートで働くことが増えたことだと思います。オーストラリアはちょっと感染者が出るとロックダウンをしてしまうので、僕の会社では、今でもほとんどのスタッフが自宅から仕事をしています。もちろん、東京のオフィスも必要な時だけ出社するというスタイルです。(月に数日あるかないかくらいのイメージです。)

これは日本の会社だけの特別な話ではなく、世界中の会社で同じようにリモートで働くことが普通になっています。オーストラリアの求人広告を見ても、勤務地はどこでも、みたいなものも多く見かけるようになりました。つまり、僕のように、旅をしながら仕事をすることが誰でも可能になっていくのだと思います。


でも、リモートで働く人たちに対して、日本企業ってどのくらい普通に扱ってくれるのでしょうか?自宅からはいいけど、旅をしながらの勤務はいかがなものか?とか言い出す人が、なんでか分からないけど、出てきそうな感じです。そんな、せこい人たちのおかげで、日本の生産性が上がらないのかもしれません。もちろん、そんなことは気にもしない素敵な企業も多くあると思いますけど。

もし、何か売れるスキルがあって(ITでもマーケティングでも何かの分析でも)、かつビジネスレベルの英語が使えるのであれば、これからの時代は、日本の田舎からでも、あるいは世界を旅しながら、世界中のどこかの企業で働くことが可能というか、そのレベルの人たちの中では普通の働き方になってくるのだと思います。

ですから、語学留学というものは、「日常会話ができるようになりたい」みたいな目標ではなく(それは国内の英会話学校で十分到達します)、異文化の理解も含めて、ビジネスで使えるレベルの英語習得を目指す方向にフォーカスされていくのだと思います。そして、就職に有利そうだからというなんとなくの理由ではなく、日本を含めた世界の企業で、どこからでも働くライフスタイルを確立するために、絶対に必要なものになっていくのです。

これからの日本の未来に不安を持っているなら、本当に英語は使えるようになっておいたほうがいいと思いますよ。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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