タフさを創り出す留学

留学後に日本に帰国して、就職などの面接でどんな話をしたらいいのかという質問に対して、いつも僕が答えているのは、「苦しい状況をいかに克服して新しい道を開拓したか」というストーリーが語れるかということです。「楽しかったです」とか「海外の友達がたくさんできました」とか「オーストラリアはいい国でした」みたいな話は小学生の読書感想文じゃないんだから、いくら語っても強い印象は残せないと思います。


絶体絶命のピンチの時には「戦う」か「逃げる」かの2つの選択肢しかありません。日本のおじさんたちには、「何もしないで先送りにする」というのも選択肢になりそうですが、きっと状況は改善しないでしょう。そして、僕のおすすめは、まずは逃げないでその問題に向き合ってみるということです。友達関係や、勉強や、アルバイトなど、留学の様々な局面での問題は、失敗すると人生が終わっちゃうほどの問題ではないはずです。そのような問題に対して、感情的にならずに冷静にそしてしっかりと考えて自分の意見を伝えてくことで、たとえうまくいかなかったとしても、交渉の経験も積めるし、その分タフになることができます。

若者に限らず、日本人に不足しているのはこのタフさです。外国人の前で、ヘラヘラせず、卑屈にならず、無礼にならず、いつも穏やかな笑顔なんだけど交渉はちゃんとやる、という大人になるには留学時代の数々の悔しい経験が生きてくるのだと思います。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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