ゆっくりした時間

「ぼくがもし、53分っていう時間をすきに使えるんだったら、どこか泉のほうへ。ゆっくり歩いてゆくんだがなあ」と王子さまは思いました。       星の王子さま サン・テグジュペリ 内藤濯訳

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日本の生活からオーストラリアにやってくると、そののんびりした時間の流れに、最初はかなり居心地が悪く感じます。バスに乗るときに運転手とちょっとした話をしている人もいるし、待ち合わせに10分くらい遅れてくる人も必ずいるし、世界で一番時間厳守な日本人にとって、ここで流れているゆっくりした時間は何か日本人が築き上げてきたことを否定されるようで、イライラしている留学生も少なくありません。

また、日本人ほど効率化が好きな国民もいないので、留学中もいつも何かやっていないと気が済まずに、それがストレスになっている人もいるようです。英語も勉強したいし、海外の友達とも遊びたいし、クラブにも行きたいし、バーベキューにも誘われたし、ファームで働くのも興味があるし、いろいろな街にも行ってみたいけど、お金がないからバイトもしないと。。。そんなことを悩んでいるうちに、時は過ぎていき、ますます焦ってしまいます。

しかし、留学やギャップイヤーで大切なのは、ゆっくりと泉まで歩いていくことなのだと思います。

いかに多くのことを楽しんだかとか、どのレストランでおししいものを食べたかを競うのではなく、誰かに話したり、自慢する必要の無い、自分だけの時間を大切にしていってほしいと思います。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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