What a wonderful world

昨日、夕方に父親が89歳で亡くなりました。人が老衰で枯れるように亡くなる瞬間を共有できたことは、いつか自分にもやってくるその瞬間がどんなものかをイメージすることができました。

施設での介護が必要になり、ちょうど1年、大きな病気をすることもなく、徐々に認知症も進み、体力も無くなりながら、安らかに亡くなることが出来たのは、常に体調に気をつけ、質素な生活を続けていた結果だったんだなと思います。


施設では、幸運にも一人部屋に入居でき、最近は父親の部屋にあったCDを妹が持ってきて、音楽を流していたので、意識がなくなっていく中でも音楽に反応をしていました。父親の世代は、戦後に洋楽が大衆にも聴かれていく時代で、ナット・キング・コールやルイ・アームストロングなどを聴き、フレッド・アステアやジーン・ケリーの映画の話を聞かされていました。そんなことで昔の洋楽に親しみを感じていたおかげで、僕自身も海外に憧れを持ったのかもしれません。

ちょうど、昨日も亡くなる少し前にサッチモ(ルイ・アームストロングのことです)のWhat a wonderful world がCDから流れ、それ以降、僕の頭の中では、あのメロディーが流れ続けています。きっと、父にとっても天国に向かうためのテーマ曲だったのでしょう。

世界がこの歌のような素晴らしいものであるように、僕はこれから20年?30年?頑張って、この歌を聴きながら人生を終わりたいと思います。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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