ソーシャルネットワーク(SNS)は直接会えない人たちをつなげるという意味では、本当に価値があるものだと思いますが、一方で、大衆が大衆として固定されていくのを促進している感じがします。多くの人々は、SNSへの参加証明として、時々投稿をするわけですが、周りを見渡しながら、当たり障りのないコメントや写真をアップします。それらは、「ここに行きました!」「これを買いました!」「これを食べました!」にほぼ集約されて、それぞれ「いい経験ができました。」「いい買い物ができました。」「美味しかったです。」という、同じようなコメントが添えられます。
誰にでも語れることは、情報としてはノイズでしかありません。ノイズからは、新たな気づきも得られないし、読んでいても疲れるだけなので、SNSから少しずつ人が離れてしまうのは必然なのだと思います。
これから、どんなプラットホームが流行ったり廃れたりするのかは分かりませんが、ノイズではない、自分にしか語れないことを表現していくことが、成功をしていくための大切な要素になっていくと思います。そのために、安定した慣れ親しんだ同じ環境ではなく、外に飛び出した方が、新しいことを語るための気づきが増えていきます。留学は、国境を飛び越える大きな機会なのですから、オーストラリアのスーパーマーケットの牛肉はいくらだから安い!みたいな、誰にでも発信できることに貴重な時間を使ってはいけないのです。