何かを作る経験

留学中の若者たちに将来の仕事のことを訊ねると、「人に関わって、人に役に立つ仕事がしたい」という答えが多くの方から返ってきます。これは「モノの消費よりも生活の質」を重視する時代になってきたことや、まだまだ留学に来る若者たちが文系の方たちが多いからかもしれません。確かに、日本には本当に無駄なものが氾濫していると思うし、いったい売れ残ったゴミたちはどこにいくのか心配になることもあります。私たちの時代に比べて、メーカーに就職したい若者が少ないのは時代の流れなのかもしれません。
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しかし、20代のうちにその若々しい感性や好きな事に没頭できる情熱を、何かを作り上げる事に傾ける事は、その後の人生にとても活きてくると思っています。何かを作ることは実はこれからすべてのビジネスや個人に必要なスキルの一つになるのではないでしょうか?例えば、自分のブログを作る、映像や音楽を作って発表する、3Dプリンターで模型を作るなど、これからの時代は個人で何かを作り出し世の中に発表できるチャンスは格段に増えていきます。

また、例え自分で発表しなくても、企業が欲しい一番の人材は「解決策を作り、実行出来る人」というものです。これからはSNSを中心とした様々な局面で企業と市場はつながるので、本社がすべてを指示することは不可能で、社員一人一人がその現場で創造力を発揮する場所が増えるはずです。特に「人に関わる仕事」では、現場での対応力が大きな鍵になっているので、マニュアル仕事ではなくそこに創造性があることによって、お客様の満足度はさらに高まるかもしれません。創造性は試行錯誤や経験でしか養われません。ですから、将来どんな仕事をするのであっても、「何かを作る」経験はしておいたほうがいいのだと思います。

仕事を選ぶ時には、ぜひその会社の創造力の可能性を見てみてください。そこでもし「何かを作れる」経験、チャンスがあるのであれば、給料や福利厚生よりもずっと大切だと思います。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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