大学を1年間休学して留学をする時に、オーストラリアの大学の聴講とかインターンシップなどの英語以外に興味を持つ学生が多いのですが、英語力を徹底的にあげるという選択肢も考えるべきだと思っています。なぜなら、英語が本当にできるようになると、読む本の量、会える人の質、話すことの深さなどが圧倒的に変わっていくからです。
就活に語れるちょっとしたエピソードよりも、長い目で見たら人生にとってはずっと重要なことだと思います。
では具体的にどのくらいのレベルの英語力を目標にすべきかということですが、日本での就職にはよくTOEIC750点などと言われますが、それではたぶん今後は海外要員どころか、海外出張も一人では行かせてくれないレベルです。誰が言い出したレベルかは分かりませんが、TOEIC750点はあまり現実的ではない甘いスタンダードです。
韓国ではTOEICは900点以上なければ、英語が出来るとは言えないそうですし、ヨーロッパではケンブリッジ英検のCAE合格が就職のための資格として一般的です。世界標準の目標というと、そのレベルなのです。では、休学留学でそのレベルには到達可能なのかという問題ですが、高校までの英語をしっかりと勉強してきた学生であれば大丈夫だと思います。もちろん、かなりの努力が必要になりますが、その努力は必ず報われると思います。
特にケンブリッジ英検のCAEは先ほど書いたようにヨーロッパでは就活にも必要ですし、オーストラリアの大学や大学院への出願にも使える一生ものの資格になります。ですから、大学在学中にCAEを取得しておくことは、卒業後数年内に海外の大学院に行きたくなったときの準備としてとても有効だし、世界中で働ける可能性を広げてくれることを覚えておきましょう。