楽しさはエピソードになるんだろうか

海外留学の目的として、帰国後の就職に活かせるからと考える若者たちは少なくありません。しかし、採用担当の面接官から留学について聞かれたときに、「とても楽しかったです。世界の国に友だちが出来て、英語も困らなくなりましたし、最高でした。」と答えたら、面接官の印象に残るのでしょうか?
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たぶん、残りません。

多くの面接官が聞きたい事は、海外で遭遇する問題や苦労した事を、異文化の中でどのように自分なりに解決してきたかです。そのような、経験こそが入社後の様々な課題に活きるものなのかどうかを面接官は見ています。良く言われている事ですね。

ところが、多くの留学への問い合わせが、自分が簡単に到達可能な範囲で何ができるかを聞いてきます。お金を出来るだけ使わずに、かつリスクは出来るだけ取らずに、楽しく過ごしながら、適当な資格獲得やインターンシップをするためにはどうしたらいいのかという問い合わせがけっこう多いのです。

就職に活かしたいとかキャリアチェンジのきっかけにしたい人に取っては、これは大きな戦略ミスです。これだとあまり苦労もしないかわりに、人に語れるエピソードも作れません。楽しい事は自己満足のために取っておいて、苦しかった事は人に語るために取っておきましょう。苦しくても頑張った経験を笑いながら話せる人が、共感を呼ぶのだと思います。

 
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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