ハッピーフレンズ:服部真衣さん

シアワセ留学というサイトで、私がこの仕事で出会った素敵な友人たちを紹介してきましたが、これからはこのブログの中でコーナーを作ろうと思います。最初の友人は、昨年グリフィス大学のゴールドコーストキャンパスに交換留学生で来ていた服部真衣さんです。

なぜオーストラリアに留学をしようと思ったのですか?

日本の大学でも英語を使って勉強していましたが、英語でディスカッションやディベートをする際、どうしても英語力でつまずいてしまうことがありました。学術的な内容ではなく英語で苦労してしまう、そんな自分を克服するために英語圏の国に留学しよう決めていました。また、日本の大学では開講されていなかった、ホスピタリティーや社会起業の講義にも魅力を感じました。そして、OECD幸福度調査第1位のオーストラリアの人々の暮らしがどのように日本と違うのか、どうしてこんなに豊かな日本が“幸福度後進国”になってしまうのか、ライフスタイルを比較してみたいと思いオーストラリアを選びました。
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実際にオーストラリアで生活した印象は?

人との繋がりを大切にする温かい国だなと思いました。最初はお店が5時頃に閉まってしまったり日曜日がお休みだったりすることに不便さを感じていました。「日本はいつでもお店が開いているよ」と話すと、オーストラリアの友人に、「夜遅くまで働いていたら家族みんなで夕飯が食べられないし、日曜は子供と遊ぶ大切な時間じゃない」と言われハッとしました。日本はいつの間にか“働く > 家族”になっているのかもしれません。また、オーストラリアはモノより時間を大切にしているようにも思えました。新しくてかっこいい車に乗らなくても、大きいテレビを持っていなくても、ブランド品を着なくても、友人とコーヒーを飲みに出かけたりビーチを眺めたりする時間があればそれで十分、そんな生活です。実際、流行のモノに固執することはあまりありません。オーストラリアでは“モノ”より“人と過ごす時間”の方に価値があるように感じられました。

大学の勉強は日本とは違いましたか?

私が通う日本の大学はInternational Universityなのであまり大きな違いはありませんが、日本の義務教育と比べるとオーストラリアの教育スタイルは大きく違うように思います。オーストラリアでは一つの科目を受講すると、講義に出席した後チュートリアルに参加しなくては行けません。チュートリアルでは比較的少人数で授業の内容を討論したりプレゼンテーションを行ったりと講義の内容を応用します。講義中でも、疑問があれば遠慮なく質問し、チュートリアルでは納得のいくまで討論します。教授と生徒の関係も縦ではなく平等で、先生の意見に反論する事も少なくありません。自分の意見を自ら発言しなければ、教室では空気のような存在です。チュートリアルやプレゼンテーションのミーティングの前は、オーストラリア人の倍以上の時間をかけて準備していき、絶対何か一言発言してくる、そう決めて毎回戦いに行くような気持ちで授業を受けていました。

友だちとのエピソードを教えてください。

オーストラリアは色々な国の人に出会える素晴らしい場所です。アジア、ヨーロッパ、アメリカ、ラテンアメリカ、アフリカ、世界各国の文化が溢れています。留学前は友達が出来るかどうか不安でしたが、帰国時に気付けば、家族のような存在の友達に出会う事ができました。

長期休暇を利用して、Coffs Harborにあるお友達のお家に春•夏の2度に渡ってお世話になりました。大きいショッピングモールもWi-Fiもありませんが、素晴らしいビーチが私を待っていました。観光地としてはまだ有名ではないので、ビーチは貸し切り状態です。大自然を満喫しました。
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みんなで母国料理を作ってパーティーをしたり、ハロウィンを祝ったり、イベントやビーチケアのボランティアにも参加しました。クリスマスが伝統行事ではない私のために、帰国前に友達がクリスマスパーティーを開いてくれたこともありました。

そしてなにより、時間を見つけては友達とビーチでコーヒーを片手におしゃべりしていました。夜には、バーやパブでビール片手に、国籍も年齢関係なく、色々な話をして盛り上がります。そんな何気ない時間がとても良い思い出で、そこから得られる事は沢山あります。語学だけではなく、オーストラリアの文化、他の国から来た友達の将来観など、同世代から良い刺激をもらえる、とても有意義な時間でした。
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運良くハウスメイトにも恵まれました。勉強の合間にはバルコニーで今日一日の出来事を話す、そんな日々が続きました。留学当初はオーストラリア人と対等に話すことは難しかったですが、忍耐強く私の拙い英語を聞いてくれたハウスメイトのお陰で、スピーキング力を向上させることができたのだと思います。オーストラリアで出会った‘私の姉妹’には感謝しています。

オーストラリアに留学を考えている学生や若者たちにアドバイスを

出発前に、‘何がしたいのか’目標をはっきりさせることがとても大切だと思います。それによってどう過ごすかが変わってくるからです。私の場合、英語の上達、オーストラリアの人々の暮らしを知る、人脈を大切にする、これらが軸になっていました。そしてそれらを可能にする環境は、自分でつくるものだと考えます。自分が、どんな人とどんな場所でどう過ごすのか、これによっておもしろいほど色々なAussie lifeが味わえると思います。

真衣さんにとってシアワセとは?
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オーストラリアでの留学を通して人生観が変わったように思います。今の私にとってシアワセとは、『自分の好きな事だけを考える時間がある』ということです。ビーチがきれいだなあと思う時間、コーヒーがおいしいなあと思う時間、大好きな家族や友達と過ごす時間、人それぞれだと思いますが、自分の好きな事だけ、ただそれだけを考える余裕が、オーストラリアでの生活にはありました。何でも好きなものが買えるお金よりも、自分が本当に安らげる、楽しめる時間の方が、人生をシアワセにしてくれるのだと思います。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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