海まで歩いてすぐの場所に引っ越したので、朝とか夕方に砂浜を散歩することが多くなりました。そして、海を眺めながらよく思うことは、昔の人たちが、この果てしない(果てしなさそうに見える)海に漕ぎ出していく勇気はどこから湧いてきたのかということ。
人類の歴史の中で、名前も残されていない人たちが、海に漕ぎ出し、新しい土地にたどり着く人もいたし、たどり着かなかった人たちもいたわけです。しかし、こうやって海を眺めていると、ここから漕ぎ出していく勇気だけでも賞賛に値する気がするのです。そんな勇気を持った人たちが歴史を作り変えていく。
そんな人たちの末裔が留学をしたり、起業をしたりするのかもしれません。そこには合理的な判断や、納得できる理由があるわけではなく、ただ「漕ぎ出したい」という強い思いや決意がその人を動かしてきたのです。そして、そんな若者たちに出会えるのが、この仕事の一番面白い部分だと思っています。