おもてなしは日本人を弱くする

日本に出張で2週間帰ってきました。成田エクスプレスに乗って東京駅で降りようと、乗る前にコンビニで買ったおにぎりやお茶のゴミをまとめていたら、車内販売の女性の方が「ゴミは私が捨てておきます」ということで、引き取ってもらいました。その方から買ったものでもないのにゴミを片付けてくれる、日本のびっくりするようなサービスの一例です。これを読んでいる方の中には、「そんなの当然じゃん」と思われる方もいるかもしれません。しかし、そんなサービスが提供されるのは世界の中で日本だけです。
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このような日本の素晴らしいサービスは、世界に誇れるもの、世界で売れるものである反面、サービスに対して過度な期待をする勘違いな日本人を増やしているという側面も持っています。つまり、お金も払ってないし、別に契約がある訳でもないのに、周りの人は自分のために働くのが当たり前だという勘違いです。日本人の若者たちが、かなりの確率で人に期待しすぎる傾向があるのは、こんな日本社会のもたらした結果なのだと、少し心配になる時があります。

しかし、はっきり言えば甘えているそんな若者たちが、海外で暮らしていくうちに、サービスの質に文句を言いながらも自立をしていく姿を見れるのも、この仕事の面白いところだと思って楽しんでいます。
衛藤 伸彦
オーストラリア留学センターの代表をしています衛藤伸彦(えとう のぶひこ)です。 現在は南オーストラリア州のアデレードに住んでいますが、全豪6都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン、パース、アデレード、ゴールドコースト)にある支店や全豪の学校や大学、東京支店などを出張しながら、若者たちが自分らしい人生を送るためのアドバイスやセミナーを開催しています。

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