何か物事をじっくりと考えたいとき、僕は歩くようにしています。ネットがつながった状態でパソコンの前で考えていても絶対にいい解決策は生まれてこないのです。ネットにつながってからの僕たちの生活はいつも誰かとコミュニケーションをしていないと不安になるようになっています。ですから、ネットがつながらない(出来れば電話もつながらない)場所で一人であるいは信頼の置ける人と歩くということは、とても贅沢なことのひとつだと思います。
僕が住んでいるゴールドコーストは海沿いに長い散歩道があるし、ビーチに降りてしまえばそれこそいくらいでも長く歩けるのですが、週末はときどき山にもでかけます。
ゴールドコーストの市内から車で1時間ちょっとで世界遺産の森があります。いくつか歩くのにいいコースがあるのですが、この週末はラミントン国立公園のオライリーの付近を歩いてきました。オーストラリアはちょっと街を離れると、とても空気がおいしいのです。また植生によって、香りが違うので、そのようなことにも敏感になっていくのは動物としての五感を維持するのにも大切だと思っています。
また、このエリアはとても古い大陸の一部なので、植物や大地から人間の歴史を超えた時間の流れのようなものを感じることができます。そんな場所を歩いていると、僕の抱えている悩みや課題はとても些細な気がしてくるのです。留学生で、一緒に歩きに行きましょうという方は、声をかけてください。