先日、「クィーンズランドでギャップイヤーコンテスト」の最終面接の審査委員をさせてもらいました。ビデオ投稿で選ばれた10名にスカイプで面接をするというもので、ブリスベンの州政府の会議室を借りて、4人の審査委員がそれぞれの立場から英語で質問して、最終選考に残った応募者に英語で答えてもらうという、結構ハードな面接でした。
まず、最初の質問が
「Please tell us why we should choose you.」
というものでした。つまりは、なぜ私たちがあなたを選ぶべきか話してくださいというもの。このメンタリティーって日本人にはとても違和感があります。応募者の方々も、この質問にはかなり戸惑っていたようです。日本の採用面接でも、「弊社があなたを雇うべき理由をお答えください」なんて質問は無いですもんね。志望動機とか、やってみたい仕事についてなどの質問の準備はしていても、いきなりこんなダイレクトな質問が来るとは、想像できません。
しかし、グローバルな環境で働くのは、こんな違和感を乗り越えていかなくてはなりません。私があなたの組織に入ったら、こんなに貢献できるんだから、私を雇うしか無いでしょ!みたいなメンタリティーの外国人たちとポジションを争いながら、面接を突破していかなくてはならないのです。しかし、一度こんな考え方なんだということがわかれば、結構実力はあるのが日本人。今回も、審査員の方々も日本人の応募者のクオリティーにとても満足していました。
TOEICが何点だとか、マンツーマン英会話でなじみの教師と日常会話が出来るだけでは、グローバルな人材とは言えません。「why we should choose you.」にしっかりと答えられるようになるためにも、海外で修行しなくてはならないのです。