準備を始めよう

この11月から、国外にいたオーストラリア人、永住権保持者のオーストラリアへの入国に対して、ワクチン接種が完了してかつ検査結果が陰性であれば、ホテル隔離が必要なくなりました。これは、ニューサウスウェールズ州など限られた州での話ですが、ワクチン接種が広がっていくにつれて、他の州でも同じような対応になっていきます。

シドニーのあるニューサウスウェールズ州の今日時点でのワクチン接種率は16歳以上でほぼ90%。首都のキャンベラはすでに90%以上、メルボルンのあるビクトリア州も今月中に90%超えると予想されています。このような状況なので、留学生たちの受け入れ方法についても各州でプランが検討され、限られた人数を入国させるトライアルが始まっています。

あと2ヶ月くらいすると、オーストラリアは国全体でワクチン接種率も90%以上、感染者数もすごく少ない、留学先として一番安全な国になると思います。昨年の3月から国境が閉じ、多くの学生たちが日本に帰国しましたが、戻ってくるときには、とても安心できる環境になっているはずです。

ですから、来年の入国に向けて、そろそろ準備を始めていきましょう。まずは、ワクチンの接種の完了をしておくこと。そして、有効な学生ビザを持っているかの確認をすることです。私たちの会社でお手伝いしている学生たちで、オーストラリアへの入国を待っているのは約250人、今は一人一人に状況を確認しています。250人すべての学生たちがスムーズに再入国できるように、私たちも準備に忙しい毎日です。

そして、250人の学生の皆さんは、この2年間に考えることも多かったと思います。自分の人生においてのオーストラリア留学の位置付けも変わった人もいるかもしれません。大学だけでなく、その先の将来についても、きっといろいろ考えてきたことだと思います。ですから、それをまとめておくことも、すごく大切な準備です。この2年間に社会は大きく変わってしまったし、皆さんも2年分成長したと思います。2年前に戻るのではなく、このタイミングでオーストラリアで学ぶことを再定義して、帰ってきてください。そして、その話を僕たち現地スタッフと共有してください。きっと皆さんの新しい夢やビジョンに対して、良いアドバイスをしてあげられると思いますよ。

永住権について考えること

最近は、オーストラリアの永住権を取るために、どうしたらいいのかという問い合わせが増えてきています。残念ながら、私たちの会社は留学エージェントなので、大学や学校に関するアドバイスは出来ても、永住権を取るにはこうしたらいいですよみたいな移民などに関するアドバイスは法律で禁じられています。留学エージェントの中には、かなり危ない橋を渡っている方たちもいらっしゃいますが、私たちはその領域に関してはとても慎重に対応しています。ですから、お問い合わせいただいても、「すみません、移民弁護士にその質問はしてみてくださいね。」という回答をしています。

オーストラリアは2010年以降になって、永住権の取得の条件がどんどん厳しくなっていて、現在は基本的にはオーストラリアが国家としてほしいスキルを持った人にだけ永住権をあげますというのが方針です。ですから、どうやったら永住権を取れますか?みたいな方にはかなりハードルが高いのが現実です。

このような永住権についての問い合わせをされる方とコミュニケーションをしていて不思議だと感じることは、「どうやったら、楽に、確実に永住権が取れるのか?料理人とIT技術者ではどっちが、安く、確実に資格と永住権が取れるのか」みたいな質問が多く、「どうこの分野で貢献したら、オーストラリアは私に永住権をくれるのか?」みたいな展開にならないことです。

子どものメンタリティーと、社会に出て成功していく大人の考え方の一番の違いは、こういうところなんだと思います。どう貢献したら会社は私を昇格させるのか?どのように貢献したら、お客様は私の会社を選ぶのか?そのような問いを常に続けていくことが、社会で成功する唯一の方法です。

オーストラリアの永住権を持っていても、成功している人が全てではありません。永住権を取ることだけにフォーカスを当てすぎずに、その後の人生で、オーストラリアという国・社会に、どう貢献していくかをしっかりと考えて、人生プランを作っていってくださいね。

家を出るための留学

高校を卒業して大学を選ぶときに、一度は家を出る選択肢を考えた人もいるかと思います。特に地方の高校生にとっては、東京などの大都市の大学に通うことイコール家を出ることになり、大人になるための大きなステップです。最近はコロナウイルスの影響もあり、地元志向が強まっているそうですが、それでも18歳の若者たちの何割かにとって、親元から離れたいと考えるのは、健全で自然なことなんだと思います。

しかし、若者の人口のうち半分以上が大都市圏に住んでいる今の時代は、大学に進学したとしてもなかなか実家から独立できません。実家で暮らすことは、居心地の良さもありますが、経済的にあるいは精神的にそこから抜け出ることが出来なくなっていると言えるかもしれません。

そんな時、オーストラリアの大学たちは絶妙な距離感を与えてくれます。時差がないので連絡を取り合ったり、オンラインで話をするのは簡単です。でも物理的な距離は何千キロも離れているので、実際に会えるのは年に1回とか2回。たとえ休学しての1年間の留学でもいいので、実家としっかりと距離を取って、自分でなんでもやる生活の経験を積んでおくべきです。将来必ず役に立ちます。そして、そんな姿を見せていると、親たちも子どもたちに対して、リスペクトする気持ちが芽生えてきます。そして子どもたちも、実家で暮らしていたことの有り難さが身にしみて、親に対するリスペクトが生まれるのです。

お互いに認め合う状況が、親子の関係を次のステージに押し上げてくれるのだと思います。

いちばん大切な社会貢献

僕は、毎朝、社員に向けてメッセージを書いているのですが、最近は僕からの一方通行ではなく、社員の方々に質問をしてその回答を共有したりしています。例えば「ポストコロナの時代におけるワーホリの意義ってなんだろう?」などの質問を投げかけるのです。社員がどのようなことを考えているか、どのくらい深く時代や社会について考えているかなど、僕にとっては大切な気づきだし、社員の中でも大きな学びになっていると思います。

先週の質問の一つに、僕たちの会社の業績がまた平常に戻って社会貢献のプロジェクトを再開するとしたら、どんな問題に取り組んだらいいだろう?ということを聞いてみたのですが、環境問題などよりも、日本社会の貧困問題であったり子どもたちの教育格差などの問題に意識が向いていることが分かりました。経済格差による不公平な状況をどう解決していくかは、あまりに問題が大きくて、国とかに責任を転嫁しがちですが、これを行政や政治家に期待すること自体が、ストレスの原因になりそうです。

多くの国民が経済的に安定するための方法って、シンプルに考えれば、いい会社が増えればいいのだと思います。自分が優秀だと思ったら、組織の中で出世することを考えずに、小さくてもいいから安定していて、社員を大事にする会社を経営することが一番の社会貢献です。例えば、10%の優秀な人がそれぞれ10人雇える会社を経営すれば、世の中、かなり幸せになると思うのです。

でも優秀な人たちは役人になったり、大企業に入ったりして、不毛な出世争いに時間と能力を使ってしまいがちです。その過程で、何人もクビにしたとしても、あまり胸を痛めることもなくなってしまいます。そうすると社会貢献とかに頭を悩ますよりも、いかに素敵なお金のかかった生活をしているかをSNSで自慢できるかに頭を悩ますようになるのです。

オーストラリアに留学してくる若者たちが、将来、自分の会社を作って社会にも社員にも貢献していくことを楽しみにしながら、アドバイスを続けていこうと思います。

1000位の壁

世界にはいくつか大学ランキングを発表している機関が3つほどあって、それぞれの観点で大学を評価してランキングをつけています。(University rankingで検索してみてください)昨日もTIMESというランキングが発表され、クイーンズランド大学からは8つもランキングが上がったとニュースが送られてきました。でも、ランキング50位と100位の違いって、そんなにないでしょうし、50位の大学を出たからって、100位の人よりも成功するかと言えば、そんなことも全く関係ないでしょう。

でも、世の中にはランキングの評価外の大学も数多くあるのです。どの世界ランキングも1000位とか1200位くらいまでしか発表されません。つまり1000位までに選ばれていない大学はアカデミック的には、世界ではあまり評価されていないということです。きっと、そんな大学の中でも、ある分野では優秀な教授は何人もいらっしゃるでしょうが、大学全体としては、ランク外なのです。

そして、オーストラリアの大学は43校中37〜38校くらいがランク内。日本の大学は750校くらいある中の50校くらいがランク内です。この結果から、すごく乱暴な議論をしてしまうと、オーストラリアの大学生のうち90%は世界レベルの教育を受けているのに対して、日本の大学生のうち7%しか世界的なレベルの教育を受けていないことになります。この状況で日本再生とかってどうするんでしょう。

ポストコロナの時代は、グローバルというキーワードはトーンダウンすると思います。それでも、日本という狭いフィールドで生きるのには窮屈な若者たちが、世界を目指すでしょう。そんな時に、世界的にしっかりと評価をされている教育を受けることが、重要なステップになると思います。

海外で働いたり暮らしたりすることに興味があって、高校時代に真面目に勉強した人たちには、オーストラリアの大学は大きく門戸を開けているので、(国境は来年まで閉まっていそうだけど。。)世界1000位までの大学にチャレンジしてみてくださいね。

語学留学の新しい目的

コロナウイルスの時代に、社会的に大きく変わったことのひとつは、リモートで働くことが増えたことだと思います。オーストラリアはちょっと感染者が出るとロックダウンをしてしまうので、僕の会社では、今でもほとんどのスタッフが自宅から仕事をしています。もちろん、東京のオフィスも必要な時だけ出社するというスタイルです。(月に数日あるかないかくらいのイメージです。)

これは日本の会社だけの特別な話ではなく、世界中の会社で同じようにリモートで働くことが普通になっています。オーストラリアの求人広告を見ても、勤務地はどこでも、みたいなものも多く見かけるようになりました。つまり、僕のように、旅をしながら仕事をすることが誰でも可能になっていくのだと思います。

でも、リモートで働く人たちに対して、日本企業ってどのくらい普通に扱ってくれるのでしょうか?自宅からはいいけど、旅をしながらの勤務はいかがなものか?とか言い出す人が、なんでか分からないけど、出てきそうな感じです。そんな、せこい人たちのおかげで、日本の生産性が上がらないのかもしれません。もちろん、そんなことは気にもしない素敵な企業も多くあると思いますけど。

もし、何か売れるスキルがあって(ITでもマーケティングでも何かの分析でも)、かつビジネスレベルの英語が使えるのであれば、これからの時代は、日本の田舎からでも、あるいは世界を旅しながら、世界中のどこかの企業で働くことが可能というか、そのレベルの人たちの中では普通の働き方になってくるのだと思います。

ですから、語学留学というものは、「日常会話ができるようになりたい」みたいな目標ではなく(それは国内の英会話学校で十分到達します)、異文化の理解も含めて、ビジネスで使えるレベルの英語習得を目指す方向にフォーカスされていくのだと思います。そして、就職に有利そうだからというなんとなくの理由ではなく、日本を含めた世界の企業で、どこからでも働くライフスタイルを確立するために、絶対に必要なものになっていくのです。

これからの日本の未来に不安を持っているなら、本当に英語は使えるようになっておいたほうがいいと思いますよ。

実業を経験すること

現在は西オーストラリア州の州都のパースにいます。パースには2人の娘が暮らしているので、一緒にご飯を食べたりして、楽しく過ごしています。

仕事も、時々はちゃんとやらなくてはいけないと思い、大学との打ち合わせやお客様との面会などを、僕としてはけっこう頑張って入れています。もちろんテニスの予定も。

先日は、オーストラリアトップ8大学の一つのUniversity of Western Australia(西オーストラリア大学)と打ち合わせをしたのですが、その時にお土産にもらったのが、このお茶。

この大学の卒業生が起業して、西オーストラリア州を中心にビジネスを行なっているということです。いただいた「玄米茶!」を飲んでみましたが、オーガニックの玄米を使った、オーストラリア人が作ったとは思えないような懐かしい日本の味でした。

WEBサイトを覗いてみると、西オーストラリア州だけではなく、オーストラリアの他の州でも取り扱う店が増えているようです。パースのトップ大学を卒業して、こんな地道なビジネスを立ち上げて頑張っているというのが、とてもいいなと思うのです。

僕は、若いうちはコンサルティングやマーケティングなどの法人向けの仕事よりも、お客様の反応がわかるビジネスをすべきだと考えています。でも頭が良くて優秀な人ほど、お金が稼げるコンサルタントのような仕事に魅力を感じているようです。でも世の中のコンサルタントと言われる人の8割(9割?)くらいの仕事はただ物事を整理しているだけ。本当の意味で、結果に責任を持っている人はすごく少ないと思います。

自分の作った商品やサービスが、エンドユーザーにちゃんと受け入れられているかを不安におびえながらも肌で感じ取っていくトレーニングが、ビジネスパーソンとして成長するための大切なプロセスだと思います。

一期一会のスキル

コロナの時代、そしてポストコロナの時代において、きっと今までと大きく違ってくるのは、人と直接会ったり話したりする機会が減ると言うことだと思います。つまり、会って話をする機会と言うものが、今まで以上に貴重な瞬間になってくるのだと思います。

その貴重な瞬間に、相手にどのような印象を持ってもらうのか。それは、ちゃんと考えて自分の強みとして持っておいたほうがいいことだと思います。

その強みは人それぞれでしょうから、正解はこれですとは僕からは言えませんが、たぶん僕の強みであることを共有しておきます。

一つはパッションがあると言うこと。僕にとって、新しい人との出会いは、仕事とテニスに限られてきます。それ以外で、新たな出会いは必要がないので、誘われても出かけません。でも、仕事とテニスに関しては、誰よりもパッションがあるので、1時間くらいのミーティングや、テニスのプライベートレッスンでほとんどの人やテニスコーチは僕のことを好きになります。この年齢になってしまうと、ほとんどの場合僕よりもずっと若い人たちなので、「こんな元気で熱いおっさん(おじいさん)がいるんだ!」と思われることが多いです。(松岡修造には負けちゃうかもしれないけど)

もう一つは、さまざまなことについて勉強をして、あるいは話題になりそうなことについて勉強して、引き出しを多く作って、会話を楽しいものにすることです。そして、その引き出しは別に自分で何かを披露するための引き出しではなく、良い質問をするための引き出しがいいのです。良い質問は、必ず人間関係を良好にしてくれます。

この二つの強みといつも笑顔でナイスにしていれば、友人は増えていきます。でも、知り合いの数を増やすことが目的ではなく、良い時間を共有するための同志みたいに考えるのがいいのではと思っています。まさに一期一会の世界だと思いますよ。

ぐっすり眠る方法

今週は西オーストラリア州のManjimupという街から20分ほど車で走った牧場の中の家に滞在しています。今までも、こういうシチュエーション(朝起きて外を見ると牛しか見えないみたいな)は経験してきたのですが、今回は携帯電話の電波が全く飛んでいない場所でした。


仕事の時は、街まで行って、カフェでメールの返信をしたり、会議はカフェでは音楽がうるさかったので車の中でやったりと不自由しながらも、なんとかこなしたのですが(オフラインの時間も多かったです)、夕食の時間からはネットとテレビのない生活が1週間続きました。

夜は本を読んだり、そのAirbnbにあったDVD(裏を綺麗に拭いたりなんかして)を観たりすると、すぐ眠たくなっちゃうので、9時くらいには寝てしまうのですが、携帯が使えないと本当によく眠れるのです。寝る前にニュースを見たり、メールをチェックしたり、何気なくやっていたことが、ちょっとしたストレスを増大させていたことに、あらためて気づかされました。特に、オーストラリアの国境がずーっと閉じたままで大きな打撃を受けている留学会社の社長としては、最近はストレスがかなり溜まっていたので、こんなによく眠れると、ポジティブな新しいアイデアや戦略も浮かんできます。

僕たちが24時間常にネット環境と繋がるようになってから、まだ10年くらいの話なのに、僕の脳はかなりネットに侵されてしまっていたようです。今は、不安で夜も眠れない方も多いかと思いますが、まずは、夕方から携帯電話の電源を切ってみてください。明日から、また違う場所に移動しますが、これからも、この習慣?は続けていきたいと思います。

計画された困難

アデレードで、久しぶりに友人と会い、ランチとテニスをしました。彼はかつてはフリンダース大学附属英語学校のマーケティングの担当として一緒に仕事をしていた仲間です。

現在、彼は自分が通った小学校の体育の教師と、放課後は地元のサッカークラブのコーチをしながら生活をしています。テニスも週に1回か2回は友だちと楽しんでいるということで、お互い、スポーツのネタは話がはずみます。

テニスもサッカーも技術や体力や戦略はトレーニングできるけど、それらよりもずっと重要なメンタルを鍛えるのは大変だよね、という話になりました。しかし、それって10代の頃にちゃんと鍛えないと、プロの選手になることは出来ないし、たとえプロの選手になれたとしても成功できる可能性はゼロです。特にテニスなどの個人スポーツはなおさらです。

彼も、それをどうトレーニングに組み込んでいくかを試行錯誤しているそうです。話を聞いていて面白かったのは、優秀な選手にあえて困難な状況を経験させるのだそうです。日本だと、しごいて根性を鍛えるみたいな話になっちゃうかもしれませんが、彼は、サッカーの練習試合などでその子にどんどん反則を与えるのだそうです。それで、キレさせてプレーに集中できなくして、あとで呼んで話をするそうです。どんな困難が降りかかっても、過去ではなく、次のプレーを良くする為に集中することの大切さを教えていくのだそうです。なるほどって感じですよね。そして、そんなマインドセットはスポーツだけではなく、その後の人生にも役に立つのだと思います。

困難に打ち勝つ強さは、経験でしか養われません。しかし、本当の困難はそんなにはやってこないし、準備していない状況でいきなりやってこられたら、誰だって深い傷を負うことになります。だからこそ、計画された困難を経験しながら、それを学びに変えていくことは大切なトレーニングになるのです。

今の日本の社会を見ていると、子どもが困難に遭わないように、親たちは出来るだけ楽な道を探そうとしますが、果たしてそれが本当に子どものためになっているのかは疑問です。だって、子どもだって大人だって、困難のない世界なんてあり得ないのですから。

計画された困難として、オーストラリアの大学進学を考えてくれる家族が増えると良いなと思っています。