ハッピーフレンズ Michaelさん

バイロンベイ・イングリッシュ・ランゲージ・スクールのマイケルはヨーロッパで出会った奥さんと一緒に20年前に、この場所に学校を作りました。バックパッカーの1室から始まった学校は現在はそのバックパッカーの建物全体が学校に変わり、バイロンベイの街に欠かせない存在になっています。


自然とともに自由に生きたい、スピリチュアルでかつオーガニックなライフスタイルを確立したい、そんな多くの若者たちが憧れる生活を目指す人々たちが作り出してきたバイロンベイという街に魅力を感じて集まってきたスタッフや教師たちが、この学校では長く働いています。ですから、チームは安定していて、家族のような感じです。僕たち留学エージェントはそんな雰囲気の学校を信頼して、お客様に紹介しているのです。


朝から晩まで詰め込みで勉強するとか、英語を話さないと罰則があるとか、そんな堅苦しいところはない学校ですが、コミュニケーションの楽しさを感じるところがこの学校で学ぶモチベーションになっている気がします。受け身ではなく、自立した積極的な人に合っている学校であり続けたいとマイケルは考えているようです。

僕たちは、半年に1回くらいお茶やランチをしながら、マーケティングのこととか、小さな組織の経営の仕方とか、ライフスタイルのこととか、スポーツのこととかをとりとめなく話すことで、お互い何かを学んでいる気がします。オーストラリアの小さな街で、存在感のある学校をゼロから作り上げた彼の話は学ぶことが多く、僕の会社の経営にとても参考になっています。

この旅の帰りにもバイロンベイには寄ると思うので、半年後にまたコーヒーを飲むのを楽しみにしています。

ハッピーフレンズ Anthonyさん

今回の旅ではブリスベンには1週間弱滞在予定だったのですが、その間に必ず会いたかったのが、クイーンズランド大学のマーケティング部門のリーダーをしているAnthonyさんです。お互いの予定を調整して、最終日のランチをクイーンズランド大学のテニスコートの横にあるレストランで食べました。


彼との出会いはもう8年くらい前、僕の会社が大学進学市場に思うように進出できない時でした。当時、クイーンズランド大学の付属語学学校(ICTE)のマーケティング担当の彼とアポイントを取り、彼の上司と一緒に会議をした時に、意気投合し、日本の若者たちについて熱く語り、すぐに契約をしてもらえたのが、現在、オーストラリアの大学に一番多く日本人学生を送っている僕の会社の大きなターニングポイントになりました。現在、オーストラリアの大学はエージェントの数を絞り、質の高い会社としか契約を結びません。そんな状況で、現在23の大学と契約できているのは、あの頃にオーストラリアのトップ大学であるクイーンズランド大学チームに信頼してもらえたからだと思っています。


それ以来、一緒に日本の高校に営業に行ったり、東京でセミナーを開催したり、新宿の小さな居酒屋で飲みながらマーケティングについて語り合ったりと、仕事仲間としていい時間を過ごしてきました。オーストラリアの大学は、その出願方法がシンプルであったり、ほとんどの大学が日本の大学よりも世界ランキングが高いのに、しっかりと高校の勉強をしてきた日本人にとっては入学しやすい環境であるので、世界に飛び出していく若者にとって素晴らしい環境です。

Anthonyのようなマーケッターたちと、素敵な日本人の若者たちにさらなる飛躍の機会を提供できるように、オーストラリアから正しい情報を今後も発信していきたいと思います。

ハッピーフレンズ Sharonさん

オーストラリアの各大学には、留学生を集めるための部署があり、国や地域ごとにそのマーケティング担当が決まっています。僕たち、留学エージェントはそのような方々と一緒に仕事をするわけで、お互い大切なパートナーです。


日本でもよく知られているグリフィス大学の担当はシャロンさん。10月はお互いに出張で日本にいたのですが、とても忙しかったので、11月になって落ち着いたらランチでもしましょうとグリフィス大学のネイサンキャンパスに行ってきました。このキャンパスはブリスベン市内から直行バスで15分くらいなのですが、小さな丘の森の中にあります。留学生には、ここに進学すると足腰が鍛えられるよと、よく冗談で話すほど自然に囲まれています。


シャロンさんは、シドニー生まれ。シドニー工科大学でマーケティングと日本語を勉強して、日本にも高校生の時と大学の時に留学しています。その後、日本の三重県の街で地域振興のために働いたり、オーストラリア大使館でイベントの仕事をしたりと、様々な経験をされて、3年半前からグリフィス大学で働いています。日本語や日本の文化にも精通されているので、日本の市場をどのように開拓していったらいいのかという話は説得力もあり、話していてとても楽しいです。

グリフィス大学は、観光業や旅行業の学部が日本では有名で、多くの留学生が学んでいますが、他にも世界的にも認められていたり、将来に活かせる学部なども多いので、ぜひそのような分野を一緒に紹介していこうという話になりました。日本人は、ネームバリューのある大学や人気のある学部がどこかを気にする傾向がありますが、自分らしい人生を作っていくためには、20年後の時代に役に立ち、かつ面白そうな学問を選んだほうが、ユニークな存在になれる可能性が高くなります。僕たちの仕事は、そんな将来の可能性も含めて、大学や学部を選ぶお手伝いをすることだと考えています。



疲れてても運動でリフレッシュ

昨日、約1ヶ月の東京での生活を終えて、オーストラリアに戻ってきました。いよいよ来年3月までの旅の生活です。(この生活が気に入ったら、もっと長く旅するかもしれません)

自分の家がない時に、ちょっと不便なことは朝早く空港に到着して宿泊先のチェックイン時間までの時間どう過ごすかということ。日本からオーストラリアへの飛行機は夜行便が多いので、悩ましい問題です。今回は、車を空港の近くの駐車場に停めてあったので、それを受け取り、それでも朝の7時だったので、ブリスベン川の近くのカフェで朝ごはんを食べ、メールなどのチェックをし、それでもまだ8時30分くらいだったので、公園の木陰にピクニックマットを出して昼寝?朝寝?をしてました。いくらオーストラリアでも朝から公園で寝ている人は少ないので、ずいぶんと怪しい感じだったと思います。


1時間ほど爆睡してたら、サンシャインコーストからブリスベンに引越しをした友人が僕のfacebookを見て、帰ってきたなら夕方テニスしない?と誘ってくれました。昔なら、今朝東京から帰ってきたばかりだし、まだ疲れてるし、、、と言って、断っていたかと思いますが、今の僕は疲れている時こそ運動!というポリシーなので、1時間ほどシングルスで汗を流しました。リフレッシュするためには、人それぞれの方法があると思いますが、僕は圧倒的にテニスです。ジムなどでの単調な運動ではなく、いつも頭をフル回転させながら、コートを走り回るこのスポーツを旅の間もできるだけ楽しみたいと思っています。


ということで、昨晩はぐっすり眠れて、今日からはまた楽しく仕事をしていきたいと思います。

バリスタだけでは食べていけない

ワーキングホリデーや長期語学留学をしている若者たちにとって、バリスタ講座って、不動の人気講座です。オーストラリアのローカルカフェでバイトを探すには、バリスタのスキルと接客用の英語力を持つことは大きなアドバンテージになります。ですから、このような講座は半年待ちとかにもなるくらい人気なのです。

しかし、日本に帰って、カフェで働いて生計を立てることを考えるなら、バリスタの技術だけで食べていくのは、傑出したスキルを身につけない限り、不可能です。それに、バリスタを10年以上続けて、給与がどんどん上がっていくということも無いでしょうから、もしカフェという世界で生きていきたいなら、どこかのタイミングで「ビジネス」ということを考えなくてはいけません。

僕はビジネスを学ぶというのは、何かやりたい方向性が決まった時に、その可能性を高めるために学ぶのがいいと思っています。将来会社を作りたい、勤めている会社で経営陣になりたい、新規事業を始めたい、カフェを持ちたい、お店をプロデュースしたい、そんな方向性や何かイメージを持った時からビジネスを学ぶと、学ぶことすべてが自分のビジネスに生きてくるのです。

ですから、もし、バリスタコースを学び、オーストラリアのカフェでバイトを始め、そのビジネスの面白さを追求したくなり、いつかカフェを経営したいと思ったら、TAFEなどの専門学校レベルでいいので、ビジネスやマーケティングのクラスを受講してみてください。きっと、将来に生きるヒントがノートいっぱいになると思いますよ。

ハッピーフレンズ 上野正毅さん

上野さんは、まだ僕がうちの会社に雇われ社長で入社した10年前に、ゴールドコーストの本社で出願の手続きなどの裏方の仕事をしていました。その後、民家の1室に東京のオフィスが出来た時にも参加してもらい、会社が本当に辛い時にサポートをしてもらったスタッフの一人です。


その後、彼は実家のビジネスを継ぐということで、僕の会社を離れ、現在は会計事務所、コンサルタント、そして居酒屋の経営と様々な分野で活躍しています。毎年1回は彼の店を訪れ、近況報告をお互いにするのが、僕の東京出張の楽しみになっています。

彼と話していて面白いのは、次から次へと質問をしてくること。それも彼の仕事ですでに何かトライしていることをさらに良くするためのヒントを探すための質問です。つまり、地に足のついた質問というか、自分なりに考えたことについて、セカンドオピニオンを求めているような感じ。ですから、こちらも深く考えないと見透かされてしまいそうで、真剣です。それは僕の学びの場でもあるわけです。


僕は、成功するために大切なのは答えを探す力ではなく、問い続けられる力だと思います。問いがあれば答えを探すことは、実はそんなに難しくありません。しかし、ビジネスや経営では何が問題なのかを理解するために、問い続ける必要があり、特に若者でそのようなことができる人にあまり出会ったことがありません。上野さんは、これからも多くの質問をしながら、さらにビジネスを軌道に乗せ、周りの人たちを幸せにしていくのだと思います。

学生寮よりAirbnb?

10月は東京の実家に滞在していますが、サンシャインコーストの家を引き払って、しばらく滞在した家についてお話しします。

僕たちが車で旅をスタート出来た一つの理由はAirbnbの存在です。ホテルよりもずっと安く、モーテルよりもずっと快適に過ごせるのがAirbnbです。出来るだけ、今まで住んでいたアパートの家賃並みの宿泊費で滞在できるようには考えていて、都市では少し値段が高めでも便利な場所、田舎では値段を抑えてなど工夫して、トータルでバランスを取っています。

今まで、サンシャインコーストとブリスベンのホストの家に滞在しましたが、こんな感じの場所でした。



ここからはブリスベンの空港の近くの家




それぞれ、数日過ごすには十分な部屋でしたし、朝ごはんはシリアルやヨーグルトやフルーツがついていて、外に買いに行く必要がありませんでした。

留学生たちにとって、渡航後、最初に滞在する場所はホームステイ、学生寮、バックパッカーなどの安い宿などの選択肢しかありませんでした。しかし、これからはAirbnbも選択肢の一つとして考えるべきだと思います。もちろん、予約に関しては自分ですべて手配をしなくてはいけませんが、オーストラリア以外でも留学を経験をされた方や、海外旅行などですでにAirbnbに滞在した経験がある方は、抵抗なく滞在ができると思います。そして、学校や新しい街に慣れた頃に、友人たちの情報を使いながらシェアハウスに移動すればいいのです。

どんな家庭に振り分けられるかわからないホームステイ、どんなルームメートがいるのかわからない学生寮、そのようなことがリスクだと感じ、どんなことでも自分で選んでみたい少しわがままなタイプの人は、滞在先についても自分でコントロールしてみることをお勧めします。しかし、もし、何かトラブルがあってもそれも自分で解決していかなくてはならないということはお忘れなく。だけど、そんなトラブルも(今のところ、何も僕にはトラブルは起きていませんが)きっと自分で解決することで成長できるのだと思います。


ハッピーフレンズ 定本よしこさん

東京に出張に行く前に、数日ブリスベンに滞在するので、誰かとご飯を食べようかとなると連絡してしまうのが、よしこさんです。留学生と会うと、相談にのったり、アドバイスをしたりということが多いのですが、彼女とはひたすら楽しい話をするという、友だちみたいな元お客様です。


よしこさんは、昨年サンシャインコースト大学の教育学部の大学院を卒業し、オーストラリアの教師免許を取得、その後永住権を獲得して、今年の7月にブリスベン近郊のハイスクールに就職しました。彼女の働いている学校は、はっきり言って、そんなにおしゃれな場所でも、教育水準が高いエリアでも無いので、普通だったら躊躇してしまう人が多い勤務先です。しかし、彼女はそんな事を気にしません。やんちゃな生徒がいても自分のペースを崩さないし、この学校で認められたらどんな学校でも大丈夫だからと言って、最初から厳しい道を選んでいくタイプです。

そんな彼女の人生は、日本では高校で落第して1年余計に学校に通う珍しい経験をした後、日本の大学ではなく、メルボルンのラトローブ大学に通うために英語から勉強し、ビジネス学部を卒業しました。その後、教師になるために教育の大学院に行こうとパースに移動したのに、担当していたエージェントのミスで大学院に入学できず、しようがなくワーホリでバイトしている時に、うちの会社のパース支店の坂本に出会いました。その時点で可能性があるサンシャインコースト大学に出願すると、次の日のオリエンテーションに参加できるなら入学を許可するというオファーを受け、即断して荷物をまとめて飛行機に飛び乗り、大学院生活をスタートするという、波乱万丈な人生です。僕はちょうど、サンシャインコースト大学で勉強をスタートした直後に会って、その行動力にびっくりしてファンになったのです。

どんなスリルのある人生も、彼女はニコニコしながらヒョイっと渡って行きます。きっと、悩むことも人一倍多いはずなのに、悩むより行動する彼女のパーソナリティーには不幸も避けているとしか思えない感じです。 これからも、きっと退屈しない人生が待っているのだと思います。

若者も年寄りも確かなものを求めるあまり、悩む時間が増えていきます。人生で確かなものなんて、そんなに多くないはずです。悩むより、一歩踏み出していくことのかっこよさを、彼女に会うたびに感じるのです。

家がない快感

今日、サンシャインコーストのアパートを引き払い、名実ともに旅をする社長になりました。今週はサンシャインコーストにいて、週末はブリスベン、そして来週からは東京、1ヶ月後オーストラリアに戻ってからは、車で南下して12月末にはタスマニアに行く予定です。サンシャインコーストにまた戻ってくるのは、半年後の予定ですが、もしかしたらそのまま旅をずーっと続けるかもしれません。そして、旅をしながら、様々な街で学校関係者や留学生に会って色々な話をしていきたいと思います。

帰る家がないと言うのはある意味、快感で、どこにも誰にも縛られない感覚は親元を離れて一人で暮らし出した感覚に通じるところがあります。

人は家を持つ事で安心を獲得します。多くの人は家を持つことが人生の大きな目標であり、そのために苦労をしながら働き続けます。しかし、僕は安全を獲得すると堕落したり傲慢になりそうで怖いのです。

家を持たず、旅を続けることは(基本的には滞在はAirbnbだし)いつも誰かのお世話になって生きていくことです。そんな経験は、今まで誰にも頼らず成功していくんだといきがってきた55歳の経営者にとって、きっと新しい視点を見つけてくれると思います。

旅の途中で、お茶かビールかテニスにつきあってくれる人はぜひ、メッセージをくださいね。

ロールモデルなんて、の時代

今は、「ロールモデル」つまり見習うべき大人を目標にする、ということが死語になりつつある時代だそうです。


まずは、ロールモデルとなるべき大人の側では、終身雇用の時代はとっくに終わり、昔に比べたら安定した人生設計をすることができません。ですから、若者の見本になるなんてことより、まずは自分の仕事が成功することが重要で、余計なことは考えている暇はないのでしょう。そうなると必然的に余裕がなくなって、かっこいい大人が増える構造ではありません。また、大人になってから起業をする人も増えているようですが、10年後にその会社が生存している可能性は半分以下でしょうから、ここでも成功している大人に出会える可能性は高くはありません。

また若者の側でも、「君は素晴らしい、だから強みを活かして生きれば大丈夫」みたいな微妙な自己啓発本みたいなメッセージに惑わされて育ってきているので、奇妙な自信に溢れた人が多く、人生の目標や方向性を大人や先輩に求めることは少ないのかもしれません。そうなると、夢や目標にあまりリアル感が感じられないのです。

幸運にも、僕の20代は、本当に素敵な大人たちと出会えた時代でした。会社の上司、先輩、社長、勤めていた会社がお願いしていたコンサルタントの方々、ビジネススクールの教授、一緒に仕事をさせていただいたデザイナーやプランナーの方々、思い出すだけでワクワクするような人々との時間のおかげで、こうやって海外で会社を経営するという夢が生まれ、それに向けて何を準備したらいいのかが、少しずつ学べたのだと思います。

そして、少しだけ僕が頑張ったことと言えば、出会った大人たちから出来るだけ多くのことを学ぶために、少し無理して自分の実力よりも背伸びしたり、緊張したりしても話を聞きに行ったことだと思います。自分の知らない世界を知っている人から、なんでも吸収したかったのが僕の20代だった気がします。

ですから、20代の人に伝えたいのは、ロールモデルにならない大人の方でもいいので、とにかく話をしてみたらということです。緊張もするし、あまり快適ではない時間になるかもしれません。それでも大人たちと話す練習は、必ず将来に役立つと思うし、留学中に外国人の大人たちと将来や仕事や人生の話をする機会は、きっと皆さんの世界を広げてくれると思います。