数値では測れないもの

火曜日に東京からサンシャインコーストに帰ってきて、またのんびりとした生活に戻りました。さっそくお気に入りのカフェに行ったり、テニスをしたり、日本から見学に来た高校生をサンシャインコースト大学に連れて行ったりと、まあまあ忙しい?生活をしています。

日本の社会とオーストラリアの社会は統計上ではほぼ変わらない、生活の質の高さを表していると思います。便利さでは圧倒的に日本の方が上でしょうし、治安はほぼ同じレベル、最低賃金はオーストラリアの方が高いけど、失業率は日本の方が改善しているなどなど。


それでも、多くの留学生たちはオーストラリアに残りたいと考えるし、僕自身もこれから先もオーストラリアに住み続けると思います。その理由は数字では現れてこない部分の違いなんだと思います。それは人の温かさ。

すれ違う人に挨拶したり、電車や飛行機で隣の人と話したり、タクシーやUBERではお客は助手席に座ったり、横断歩道では必ず車が止まったり、馴染みのカフェではオーダーするときに世間話をして列が長くなっても誰もあまり気にしないなど、そんなのんびりした生活は慣れてしまうと、とても心地いいわけです。たぶん、1人あたりの笑っている時間はオーストラリアの方がずーっと長いと思います。

日本も昔はのんびりと人と人が温かく社会を作っていたわけで、その時代に戻ることはそんなに難しくないと思います。でも、もし、そんな社会のイメージが湧かないのであれば、サンシャインコーストに来ることをお勧めします。

都市は素敵な街を隠している

1週間ほど、暑い東京に来ています。2011年にオーストラリアに引越しをしてからはじめての日本の夏なので、冬の爽やかなオーストラリアからやってきた人間としては、この蒸し暑さはかなりこたえます。オフィスは渋谷にあるのですが、相変わらず人は多いし、この猛暑では散歩する気にはなりません。結局、実家がある吉祥寺に戻って、買い物したり、友だちとご飯を食べたりしています。

渋谷などの東京の中心はどうも居心地が悪く、ちょっと離れたおしゃれな街や地域が、実はその都市の魅力を作っているのだと思います。


オーストラリアでもその公式は当てはまっていて、シドニーならサリーヒルズ、ブリスベンならパディントン、メルボルンならフィッツロイ、パースならスビアコなどの街は、市内中心からちょっと離れたおしゃれな街としてすでに有名ですが、他にもきっと素敵な街がたくさん、都市の周辺にはあるのだと思います。

そんな街に住むことで、オーストラリアらしい、のんびりした人生を楽しむライフスタイルを経験することが出来ます。よく、市内に出来るだけ近くて便利な場所に住みたいというリクエストをもらいますが、市内に通学するのに少し時間がかかったとしても、生活の質が高い街周辺に住むことの方が、一生に一度のオーストラリア留学を印象的にできると思いますよ。

コミュニテイーという優先順位

今、多くの人々にとって、消費活動は自分を表現するひとつの手法になっています。つまり、どこで何を買ったかとか、どこで何を食べたかを、インスタにあげたときにいいねがつくかどうか?みんなが素敵!と言ってくれるかどうかが消費活動を選択する大切な要素になっているわけです。

でも、それって、自分のアイデンティティを表現しているつもりでも、企業のマーケティングに乗せられているだけなので、自分らしさを構築していくことにはつながりません。若いうちにそれに気づくことが、幸せになるための大切なステップになるのだと思います。

最近の僕の消費活動のテーマは、グローバル企業に貢献するのではなく、いかにコミュニティーに貢献するかということです。


食材は基本的に週末のファーマーズマーケットに買いに行きます。野菜や果物は、有機栽培で新鮮な方が、スーパーの野菜に比べて、やはり美味しいし、健康にもいいのだと思います。スーパーマーケットに行くのは、ミルクとか豆腐とかを買う時のみなので、滞在時間も短いです。

魚は地元の漁師さんたちがやってる魚屋さんに買いに行きます。その方達は、グレートバリアリーフの保護にも積極的に関わっているので、応援したくなります。オーストラリアには珍しいマグロの刺身があるときは、「今日はあるよー」みたいに声をかけてくれます。

朝にコーヒーを外で飲みたくなったら、家から歩いて5分くらいの同じカフェに行きます。バリスタも店員のメンバーもみんな顔馴染みなので、僕がソイ・フラット・ホワイト(豆乳入りのコーヒーってことです)を飲むことを知っているので、何も言わなくても準備をしてくれます。

ビールが飲みたくなったら、ライフセーバーたちのクラブであるサーフクラブに行きます。ここはNPOなので、収益はビーチを守るライフセーバーたちの活動に使われています。日本で言えば、ファミレスみたいに、週末は家族づれで賑わっています。

あとはタイのおばちゃんがやってる美味しいタイ料理屋さんとか、留学生たちとランチをするのはベジタリアンのカフェに行くことが多いです。

こんな感じで僕の活動範囲はとても狭く、でも選択肢が少ないからこそ、コミュニティーに深く繋がれて、友達(知り合い)が増えています。そして、僕にはこちらの生活の方が幸せを感じるのです。

留学生の皆さんも、自分が住むことになったコミュニティーにもっと繋がってみると、新しいオーストラリアの魅力を発見できるかもしれませんよ。

よく眠るために気をつけていること

昨晩はウインブルドンの錦織対フェデラー戦を朝の3時30分まで観てしまったので、ちょっと眠い1日です。

学生の時は、平気で昼まで寝ていたりしたのに、年齢を重ねるごとに睡眠時間は少しずつ減ってきています。世の中の年寄り同様に、10時くらいに寝て、朝の4時とか5時とかに起きてしまいます。別に睡眠時間はそれで構わないみたいですが、睡眠の質は高めておきたいところです。

そんなことで、この半年くらいやっているのが、お昼を過ぎたらカフェインを取らない、つまりはコーヒーを飲まないというルールです。朝食にコーヒーというのは習慣になってしまっているので、コーヒーを飲まないと1日が始まらない感じですが、午後は飲まないと決めたら、けっこう無理なく続けられています。おかげで、特に眠り始めから数時間の眠りが深くなった気がします。


カフェインって、紅茶にも日本茶にも入っているので、では午後は何を飲んでいるかというとひたすらルイボスティーです。最初は、クセのある味のような気がしましたが、慣れてくるとこの素朴な味がたまらなくなってきます。

地元のオーガニック食品店で売ってる、まさにサンシャインコーストの会社のお茶を飲んでいます。これって、他の州で売られているかは分かりませんが、見つけたら、ぜひ試してみてくださいね。記憶は眠ることで定着するそうですから、留学生の皆さんも勉強したらとっとと眠るのはいいらしいですよ。

半年は住んでみたい街

Northern Territory(日本語では北部準州と呼ばれます)のダーウィンと言う街に行ってきました。ダーウィンの人口は15万人弱、他の州都に比べると随分と小さな街です。


しかし、この10年ではエネルギー関連の投資や成功から、モダンなアジアへの玄関口として変身を遂げています。だからと言って、新しい人々が押しよせた都会ということでも無く、相変わらず田舎の雰囲気もある、とても落ち着く街でした。

ダーウィンは1年のうちの4月から9月までが乾季、10月から12月までが暑い時期、そしてクリスマスくらいから3月までが雨季だそうです。辛いのは10月からの暑い時期で、東京の夏のような蒸し暑さが続くとのことです。8年間、東京の夏を経験していない僕としては、ちょっと怖い感じです。雨季はシャワーが気温を下げてくれるし、街がどんどん緑になっていくので、ローカルの人は好きだと言ってました。(日本の梅雨みたいでないことを祈ります)


今は、乾季で暖かいけど爽やかな日々でした。こんな気候であれば、乾季の半年は暮らしてみたいと思います。なぜ、そんなことを思ったかというと、今まで訪れたどこの街よりも、さまざまなバックグラウンドを持った人々が、調和しながら生活している気がしたからです。

オーストラリア先住民、オーストラリア人、アジアからの移民、ヨーロッパからの移民や旅行者、中東からの人たちなどが、グループで歩いてたりします。他の都市だと、マルチカルチャーだけど、あまり混ざってはいない感じ、でもここではみんなが友だちになっている雰囲気です。



僕が、ある街に住むために必要なもの、美味しいカフェ、ファーマーズマーケット、テニスコート、綺麗なビーチ、図書館、みんなここにはありました。


来年か再来年、半年くらい住んでみようかと、本気で考えています。

865人からのスタート

昨年の9月からお客様に配りはじめたKeepcupですが、今日時点で865人の留学生の皆さんにお渡しできています。私たちの支店がないエリアに留学している方や、お渡しするのを忘れてしまっている方は、ぜひ声をかけてくださいね。


865人の人たちが、そのKeepcupをどのように使っているかは、興味のあるところです。毎日持ち歩いて、Take awayでコーヒーを買うときに使っている人もいれば、家で自分用のマグカップとして使っている人もいれば、すでにどこにあるかもわからない人もいるかもしれません。

でも多くの人がコーヒーを買うときに使い捨てのカップに対して何か考えてもらえればこのプロジェクトは成功だと思っています。僕はKeepcupを持たずに外でコーヒーが飲みたくなったら、必ず店内でマグカップで飲むようにしています。Take awayということはあり得ません。そんな些細なルールでいいのだと思っています。

僕の小さな努力が地球環境を良くすることはありませんが、865人では少しインパクトがあり、毎年1,000人の人たちに渡していけば10年後には1万人の人に渡せているわけで、それは僕たちらしい社会貢献につながっているのだと思います。カフェのロゴが入った紙のカップ(将来ゴミになる)をインスタにあげることがかっこ悪い時代になるまで、僕たちは地道にKeepcupを渡し続けていきたいと思います。

もう、特に楽しみはいらない

57歳の誕生日を迎えました。2人の娘たちからそれぞれ電話がかかってきて、自分のやりたい仕事が出来て、毎日が忙しいけど本当に楽しいということでした。2人ともパースという西海岸の街でプロフェッショナルな仕事をしています。彼女たちと話している時間が、本当に僕にとっては幸せな時間です。


経営している会社は11年が経ち、おかげさまで業績は安定し、それよりも社員がほとんど辞めずに同じメンバーで頑張り続けていられることに幸運を感じます。多くの大学や専門学校、語学学校から信頼をいただけているのも、長年働いてくれている社員のおかげです。

僕の生活はというと、相変わらず田舎の家で仕事をしながら、同じカフェに通い、肉はほとんど食べず、出来るだけ毎日運動(テニス)をして、ときどき各支店を訪問して、社員たちや留学生たちと話をしたりセミナーをしたりして、僕が役に立つことはないか試行錯誤しています。インスタ映えしない毎日です。

そんな僕が誕生日に考えたことは、これからは、もっと考え、大人らしい発言をしていこうということ。SNSの時代が今までの時代と大きく違うのは、かつては子どもっぽい発言とされた、論理性がないとか、感情にまかせた発言が許容されているということです。そんな発言に対して、何か言っても、その大きな悪意みたいなものに僕自身が押しつぶされそうな気もするので、僕自身の発言をいつも磨いて、ちゃんと説明していきたいと思います。

おかげさまで、すでに人生を十分楽しませてもらってきたので、これからの残りの人生は、若い人たちに役に立つことだけに集中して、大人らしく(今でも多くの失敗を重ねていますが)生きていこうと思います。

エスカレーターの不思議

先々週から、日本に滞在して、今夜の便でオーストラリアに戻ります。日本に帰ってくると、日本の不思議なことシリーズみたいなネタを考えるのですが、今日は、その一つの「エスカレーター」。


日本では、だいたいの場合、片側をあけて、東京で言えば左側にみんなが並びます。通勤ラッシュで混んでる時はそのおかげで、エスカレーターに乗るまでに1分とか2分とか待たなくてはなりません。

それだったら、時間も早いし健康にもいいんだから、怪我とかしていない人は階段を歩いた方がずーっと生産的なのにもかかわらず、みんな効率の悪い片側通行のエスカレーターに並んでいます。なぜなのでしょう?

僕の解釈としては、エスカレーターを利用した方が楽だから、エネルギーを節約できるから、つまりお得だからということなんだと思います。せっかく、そこにあるんだし、無料だし、動いてるんだから乗った方がお得、ってことのような気がします。ご意見のある方、教えてください。

日本での違和感は、なんでもお得なものを探している雰囲気です。オーストラリアでお得な大学はありませんか?みたいなことを聞かれても、教育は結局は頑張って多くを学んだ人がお得ですよとしか答えられないのですが、「私に合ったお得な学校を探してください」という問い合わせは、不滅です。

パースのエディスコーワン大学のスポーツ科学の野坂教授曰く、階段は降りる方がトレーニングになるそうですので(興味のある方はこちらのビデオを)、少なくとも下りはエスカレーターではなく階段を使うことをお勧めします。

ダンボの羽根

娘たちがまだ小さかった頃、アメリカなどに出張に行くとディズニーアニメのビデオを買ってきては、一緒に見ていました。子どもって飽きないので、何度も何度も。ですから、ディズニーアニメの名作は結構今でも覚えています。今年はティム・バートン監督が実写版のダンボを製作したみたいですね。

ストーリーを覚えている方は、ダンボがカラス?の友達にもらった羽根を覚えているかもしれません。飛躍するためのお守りというか、自分が飛べると信じるための、つまり自信の象徴みたいなものです。


アデレードに出張した時に朝ごはんを食べたカフェに、「Dumbo Feather」という興味をそそる名前の雑誌があったので、読んでみると、社会をよりよくしていくために頑張っている人たちをインタビューしている雑誌でした。面白かったので、紙の本は買わない僕ですが、雑誌の購読を始めました。

WEBサイトはこちら

農家や科学者や文学者やカフェの経営者やビジネスオーナーまで、様々な仕事をしていても、社会や自然環境を良くしていきたい人たちの言葉たちは、多くのヒントを与えてくれます。

僕が留学という仕事をしていて、一番気にしていることは、お客様ひとりひとりの「ダンボの羽根」が何かということです。飛躍するためのきっかけが何なのか?留学がそれだ!とかいう乱暴な話ではなく、留学においてどんな経験が、それ以降の飛躍につながっていくのか?そんなことを知りたいので、うちの会社のWEBサイトではひたすら留学生たちにインタビューをして体験談を掲載しているのです。

消費税より罰金?

先週、ニュースを見てたら、7月1日からクイーンズランド州の交通違反や、禁煙区域での喫煙の罰金が上がるということでした。オーストラリアの交通違反取り締まりは、最近はカメラで行われることが多いので、いきなり郵便で罰金の請求書が届きます。罰金の額は、日本の2倍以上、10キロくらいのスピード違反だと250ドルくらい支払います。


昨年、車で旅をしていた時は、住所をゴールドコーストのオフィスの住所にしていたのですが、そこにニューサウスウエールズ州からの交通違反の請求書が届き、経理のスタッフから、「違反切符が届いてますよ」というメッセージが届き、渋々ネットバンキングで罰金を支払いました。僕の免許証、車のナンバー、住所、銀行口座、など、すべての情報はリンクしているので、すぐに支払わないとロクなことにならない感じです。

そう考えると、オーストラリアの違反取締りのシステムは、かなり生産性が高いと思います。カメラ撮影、ナンバーをデータベースで検索、請求書送付だけ。人が介在していないので、「妻が身重で、、、」みたいな泣き落としも効かないし、払わないと何が起きるかもわからないので、仕方なくみんな支払ってるんだと思います。

そして、何よりいいことは、そんな厳しい取締りのおかげで、オーストラリアのドライバーたちは日本のドライバーたちよりも、ずっとマナーがいい感じです。もちろん、ある確率で変な人はいますが、イライラしてあおり運転みたいな人は、すごく少ないと思います。(僕が田舎に住んでるからかもしれないけど)

日本は、中学とか高校のくだらない校則を厳しくすることは止めて、交通違反、特に学校区域や高速道路でのスピード違反の罰則を、どんどん厳しくして、罰金を徴収してしまえばいいと思います。もしかしたら、日本の自治体などの財源不足の救世主になるかも。