練習を見に行こう

1月のオーストラリアはテニス月間です。正月のブリスベン国際やパースのホップマンカップから始まって、月末のメルボルンの全豪オープンまで、ほぼ毎日どこかでテニスのテレビが放映され、世界中からトッププレーヤーが集まります。

ブリスベン国際テニスは、ブリスベン市内から電車で15分くらいのとても便利なスタジアムで、かつ練習コートがグランドチケットという20ドルの一番安いチケットでも見ることができるので、すごくお得です。メインスタジアムでとても小さく見える選手の試合を見るよりも、数メートル先で練習をしているプレーヤーを観察するのが、まだ現役だと思っている僕のお気に入りです。

今日は大会2日目なので、多くの選手が練習していました。ワウリンカ、ラオニッチ、ティエム、錦織、など、トップシードの選手たちのスピードやボールのスピンの量、ポジショニングなど、勉強になることばかりです。また、練習方法も選手によって随分と違っています。コーチが出す球をひたすら反復練習したり、流れの中でボレーで決めるまでを何度も練習したり、2対1でスピードが速い展開に慣れる練習など、それぞれの選手が何を狙っているのかがすごく分かりやすかったです。

ビジネスでも、派手な試合の部分だけを磨くのではなく、地味な練習をどれだけ繰り返していけるかをもっと考えなくては。僕の会社における練習は、オーストラリアの大学や語学学校の知識を地道に積み上げていくことです。今年もオーストラリアへの留学に関する弊社のWEBサイトのアウトプット量と質は、圧倒的なNo1を続けていきたいと思います。

新しい活躍の場を探すために

2016年は各都市でほぼ毎月、キャリアセミナーと題して、お客様に仕事の選び方や留学中に気をつけたほうがいいことについてお話ししてきました。今週はブリスベンで今年最後のセミナーを開催して20名を超える若者たちと会うことができました。

半年や1年間の長期語学留学や休学留学、そして高校を卒業してオーストラリアの大学に進学した若者たち、僕の会社の留学生たちはこのような方たちが多いので、日本の平均的な若者たちに比べてずっとしっかりしています。しかし、そんな勇気を持った若者たちを不安にさせるくらい、日本の社会は見通しにくく、外から帰ってきた人たちに冷たい雰囲気を醸し出しているようです。

ですから、僕のメッセージは自信を持って、目の前の勉強に集中しようねということです。そもそも、日本の社会や教育に疑問を感じて海外に飛び出して努力しているのに、帰るときにまた日本サイズに合わせるべきかなんて考える必要はないのです。成長した留学生たちは、成長した分日本においても違う出会いや機会が待っています。その機会に巡り合うためには、少し人と違った戦略的な考えと新しい居場所に飛び出す勇気なんだと思います。

ただ、それは口で言うのは容易いですが、日本から遠く離れて頑張っている若者一人ではなかなか気づくことはできません。僕の会社の現地サポートというのは、生活を始めるためのマニュアル的なサポートだけではなく、できるだけ多くの留学生一人一人に向き合いながら、アドバイスをして、留学したすべての若者が自分らしい人生を歩んでもらうためにあるんだと思っています。

グローバル人材にはなるのでなく、認められること

英語ができればグローバル人材になれるわけではない、ということはもう誰でも分かっています。にもかかわらず、世の中には相変わらず「グローバル人材=英語」という文脈が多く見受けられます。

そもそも、「何かを学べばグローバル人材になれる」という発想がおかしくて、大切なことは「認められていくプロセス」なんだと思います。

例えば、オーストラリアの大学でチュートリアルという少人数制の日本で言えばゼミみたいな授業があります。オーストラリア人の学生を中心に何人かの留学生が入ったその集団で、日本人は最初はシャイなことも災いしてなかなかグループの中で存在感を発揮するのは難しいです。しかし、少人数だからこそ、意見も求められ、いい意見を話し、少しずつリーダーシップを発揮し、プレゼンの構成を考え、やるべきことをリストアップし、、、なんてことをしているうちに、その集団で確固たるポジションを獲得できるようになります。このようなプロセスが、グローバル人材になるということなのです。

外国人の中で、自分をアピールしていく経験、ポジションを獲得していく経験、それこそが将来に活きてくる留学の醍醐味だと思います。英語力はそのための必要条件の一つに過ぎません。大学生の方だったら、ぜひオーストラリアの大学で学部聴講をしてほしいし、もし英語力が足りないのであれば、地元のコミュニティーなどに入って、自分の存在感をアピールする経験をしてほしいと思います。それがグローバル人材になるためのスタート地点です。

留学カウンセラーに欲しい人

僕の会社は約20人の小さな会社ですが、月に1人くらいのペースで、弊社で働いてみたいという問い合わせをいただきます。特にオーストラリアに留学をされた方からの連絡が多いので、オーストラリアでの留学がその人の人生にとってとても有意義なもので、その経験を多くの人に伝えたいという志を持たれることはありがたいことだと思っています。

残念ながら、弊社では募集しているタイミングはとても少ないのですが、どのような方を求めているかを書いておくことで、留学後の就活にヒントになるかもしれないと思ったので、ご参考まで。

学歴・英語力

ビジネスの場で使える英語力があること。TOEICが900点でなくてはいけないということはありませんが、ケンブリッジ英検のFCE以上は欲しいところです。使える英語の試験という意味ではケンブリッジ英検が総合力を測る上で、一番いいと思っています。それから、英語でも日本語でも同じですが、品のあるコミュニケーションができることがビジネスでは大切だと思います。

オーストラリアの大学や大学院を卒業した方は魅力的ですが、次に書く、社会人経験のある方が重要だと思っています。ただ、オーストラリアでしっかりと苦労して学んだ経験があり、それを将来のお客様に語れることは必須です。

社会人経験があり、苦労し、かつ成功体験のある方

私たちのお客様の半分は社会人の方のキャリアチェンジであったり、ワーキングホリデーの方々です。そのような方にアドバイスできる、社会人経験のある方(できれば日本で)で、小さなことでもいいので自分らしさを発揮して何か成功体験をされた方を求めています。

日本の幾つか(多くの?)企業は人を活かすことができない経営をしていますが、どんな環境でも自分なりに工夫をしてきた方が成功すると思いますし、人間としても魅力的なのだと思います。

発信する力

うちの会社で一番必要なスキルは、発信する、あるいは市場とコミュニケートするスキルです。WEBサイトの記事やブログを書いたり、体験談のインタビューをビデオで撮影したり、大学のマーケティング担当者とマーケティングのアイデアを作り、それをWEBやSNSで発信できる力です。

「しつこくて、うざい」くらいの営業力を求める競合の留学会社もあるみたいですが、うちでは営業力よりも発信力を重視しています。

すでに今の時代は事務処理能力よりも、正しい発信力がある人を求めている企業が多いと思いますし、それを求めていない企業は微妙なんだと思います。ですから、世の中に対して正しい姿勢で発信する習慣を留学中に築くことは、発信したくなることが山ほど有る留学中に一番しなくてはいけないことなんだと思います。

今年度もありがとうございました

オーストラリアの会計年度は6月末で、ほぼすべてのオーストラリアの会社は今日が1年の最終日となります。日本の人たちからすると、ちょっと不思議な感じでしょうが、日本の3月決算も海外から見たら不思議です。

おかげさまで、今年度も増収増益、経営の基盤もさらに強固となりました。経営者として利益をしっかりと出すことは、当たり前のことなのですが、それと同時に今年も多くの素敵な若者たちと出会えたことが、私個人として、そして会社として一番大きな成果だったと思います。そんな魅力的な若者たちを、今後もWEBサイトで紹介していきたいと思います。

私たちの会社は、ほぼ広告費を使いません。多くのお客様が私たちのWEBサイトやブログから問い合わせをされますが、実はそれと同じくらいにお客様たちからお友達を紹介していただけています。そんな理由で広告費ほぼゼロが実現できています。よく、出願手数料も無料で、現地でのサポート費用も無料なんて信じられない、何か裏があるのでは?と疑われるのですが、理由はマーケティングにほとんどお金を使わないからしかありません。

来年度もこのような経営ができますよう、ぜひ、これからもお友達を紹介してください。マーケティング費用の予算は無いので、会社としてお礼をすることはできませんが、僕が一杯くらいおごらせていただきます。それは僕にとっても楽しい学びの時間になるはずです。

今年度は本当にありがとうございました。来年度もご支援のほど、よろしくお願いします。

新しい成功の姿

54歳になりました。自分が何歳なのかは、年齢別のテニスの試合に出場するときにしか意識しないので、もう、どうでもいいことの一つです。そんなことより、素敵な景色を見るとか、素敵な会話をしたとか、毎日ひとつでもいいのでいい時間を過ごすことを重ねていくことが大切だと思うようになりました。

会社の経営については、6月に会計年度が終わる今年度も順調で、5年連続の増収増益となります。スタッフもやりがいのある仕事を楽しんでいるので、誰も辞めません。20名の会社としては、十分な成功をしています。それならこの好調な波に乗って、日本での支店を拡大したり、スタッフを増やしたりしてさらなる成長をしようと考える経営者もいるかと思いますが、僕は違う道を行こうと考えています。

そのために、今までとは質の違った成長の定義や成功観を持ちたいと考えています。それは成功を数字だけで測ることではなく、お客様ひとりひとり、スタッフひとりひとりの幸せに、ちゃんと向き合っている会社でいるかで測られたいということです。綺麗な言葉で飾るマーケティング戦略より、ひとりの苦労した留学生の体験談を大事にしていきたい。10人の成功しなかった留学生からの売上より、1人の成功した留学からの売上を評価したいと思っています。

僕もそれなりにこの留学業界で長く働いていますが、なかなか志の高い人に出会えない。みんな数字のことしか考えていない。ビジネスなんだから数字が全てという考え方ではなく、お客様ひとりひとりの最高の経験の一部として僕たちの会社が記憶されることを新しい成功の姿として定義して、そこに向かってベストを尽くしてみたいと思います。

 

 

ロックでいなくちゃ

王より長嶋、ベッケンバウアーよりクライフ、ボルグよりマッケンロー、ビル・ゲイツよりスティーブ・ジョブズのファンになってきた僕としては、会社を経営するならロックじゃなくちゃいけないと思っていました。


ですから、8年前に会社を引き継いだ時点では売り上げの40%ぐらいを占めていた、日本の留学エージェントさんたちの現地サポートオフィスという下請け仕事は3年前には全て終了し、自分たちのお客様だけにベストを尽くすという環境を作りました。誰か他の人や他の会社に頼らなくてはいけないビジネスモデルはロックじゃないし、かつ将来のリスクだと考えたからです。

ところが、どんどん業績が安定し、会社の評判が知られてくると、業界でのお付き合いみたいなことや人的なネットワークについても考えなくてはいけないことが増えてきました。20人といえども社員を抱えるリーダーとしては、社長としての「大人な」仕事もすべきなのでは?ということです。

だけど、そういう仕事って全然ロックじゃない。お客様じゃない人たちに気を使ったり、話すこともそんなにないのにパーティーみたいなところに行くのは(これは日本でもオーストラリアでもあります)ちょっと苦痛です。オーストラリアの年度末は6月で、6月17日にゴールドコーストで行う全社会議で来年以降の方向性について社員に話をするので、初心とか原点のことを考えていたら、ふと、最初のスライドは

「ロックでいなくちゃ」

にしたいと思ったのでした。来年度も、お客様のことだけ考え、僕自身は相変わらずサンシャインコーストの田舎に引きこもり、会いたい人にしか会いに行かないという生活を続けたいと思います。

若い人たちと話していると、会社に入った後の人づきあいで悩んでいる人も多いのですが、社内の人間関係なんて気にしないで自分の時間を大切にと伝えています。

 

 

セミナーを続ける理由

今年に入って、オーストラリアの各支店において「キャリアセミナー」というものを行っていて、すでにシドニー、アデレード、メルボルン、パース、ブリスベン、ゴールドコーストと、弊社の6支店すべてで開催しました。今後も、支店に出張するときには継続的に行っていこうと考えています。

セミナーの内容は就職活動をどう成功させるかというものではありません。その分野はプロの方がいらっしゃるので、そのような方たちにお任せして、僕のメッセージはもっと基本的な仕事とは?とかキャリアとは?とか自分らしい人生って?などのトピックでお話をしています。

留学会社は、お客様に海外の学校に通学してもらえば、学校から紹介料が入り、ビジネスとしては完結します。多くの留学会社が、海外に留学生を送ってしまえばそれで終わりという対応になるのもうなづけます。しかし、留学が成功するかしないかは、現地でのカルチャーショックを乗り越えたり、マインドセットを修正したりと、海外でどう成長していくかが鍵になります。

おかげさまで、ビジネスとしては安定した成長ができるようになり、無理をして利益拡大をするのではなく、ご縁のあった若者たちが、留学をきっかけに本当に人生に成功したり幸せになったりできるように、まずは僕の時間を利益ゼロでも投資してみることにしました。そして、始めてみると、このセミナーをきっかけに若者たちと本音の話ができることは、僕にとって一番の楽しみであり、かつライフワークになってきた感じがします。