今年度もありがとうございました

オーストラリアの会計年度は6月末で終了するので、毎年この時期にはこんなタイトルでブログを書いています。おかげさまで、今年度も安定した業績を残すことができました。私たちの会社を信頼して利用していただいた留学生の皆さん、本当にありがとうございました。また、同じように私たちを信頼して、契約をしていただいている学校の方々にも本当に感謝しています。昨年は、オーストラリア国立大学など、トップ大学からも声をかけていただけるようになり、オーストラリアの大学進学市場では重要なプレーヤーになれたと思います。

しかし、このビジネスの最も重要な指標は、お手伝いをした留学生の皆さんが目標を達成して、人生の新たなステージに立てたかどうかなのだと思います。その方たちが、僕たちの会社のファンになって、留学後も相談をしてくれたり、逆に友人の紹介などのサポートしてもらえるような、そんな関係を続けていければありがたいです。

明日から始まる新年度も、僕自身の目標として、出来るだけ多くのお客様や学校の方と会い、お茶を飲み、ご飯を食べ、深い話をしていきたいと思います。どんどん声をかけていきますので、つきあってくださいね。明日からもよろしくお願いいたします。

61歳だってタイパは大切

61歳の誕生日がやってきました。若い頃の誕生日の感覚と全く違うのは、未来に限りがあるということをリアルに感じることです。この感覚は、若い人々、つまりは私たちのお客様たちの世代には、説明しても理解してもらえないことですが、今はタイパが重要な若者たちにも、いつかこの感覚が分かる日がやってくるのです。


考えてみると、僕にとってもタイパ(タイムパフォーマンス)はとても重要なことで、そのパフォーマンスを測る指標が、若い人たちで言うところの量とか生産性ではなく、大切な人々、つまり家族や友人や会社のメンバーやお客様と、ゆっくりと深く語り合う時間を過ごせるかということです。

これから先の限りある時間だからこそ、記憶の彼方に流れていってしまうのではなく、印象に残る時間を積み上げていきたいと思います。お茶に行きたい人、声をかけてくださいね。

ダメもとな人々

人生は意思決定の連続ですが、大人になっていけば簡単な意思決定の場面というのは、ほとんどなく、トレードオフについて、慎重に考えていかなくてはいけません。トレードオフってこちらを立てればあちらが立たずみたいなことで、2つの選択肢の矛盾を解決するのではなく、妥協点を探るということが必要になってきます。


留学の話で言えば、「質の良い語学学校で日本人が少ないところを探しています。」というのは、トレードオフをあまり理解していない人の典型的な問い合わせです。日本人(あなた)は質の良い学校で勉強したいと考えているのに、日本人がいない学校を探すというのは、最初から無理な注文なのです。こういう場合は、学校の質と日本人の数について、学校を決める際にどちらがより重要なのかを考えてもらいます。

似たような話だと「大学時代は成績が悪かったのですが、こんな私でも申請できる奨学金がある大学院を探しています。」という問い合わせも時々やってきます。奨学金とは、その大学が授業料を負担しても入学してほしい学生に対して提供するものなので、成績が悪い人が申請してもそれが承認されることはないのです。

このような問い合わせをしてくる人って、トレードオフを理解していないというよりは、ダメ元でも良いので、とりあえず聞いておこうというタイプの人が多いし、10年前に比べて明らかにそのような人が増えていると思います。そういう人たちって、戦略性があるようで無いわけだし、とりあえず聞くだけなので分析力が養われていくこともなく、頭は良くなっていきません。

でも、これからAIの時代になると、このダメ元でなんでもとりあえず聞いてみる人たちって、さらに増えていくんでしょうね。AIが、「君、頭悪くなるから、もう少し自分で考えてから、質問した方がいいよ。」とかって答えてくれることは無いんでしょうね、きっと。

お金で買えないやりたいこと

アデレードは、どうも冬の時期は雨が多いようで、日曜日に雨が降ると午後は図書館にやってきて、雑誌を読んだり、こんな文章を書いたりしています。街の図書館ですが、広いしのんびりできるので、お金がかからないのにいい時間を過ごせるなと思ったところから、今日のお話です。


やりたいことって、2つの種類があると思います。少し無理やりな分け方ですが、お金で買えるものとお金では買えないものの2つです。旅行したいとか、あそこのレストランで食事したいとか、あの映画を観たいなどは、お金で買えることです。そして、今の時代としては、それらのことはSNSに親和性があり、インスタ映えしていくものです。

それに比べて、お金で買えないのは、文章を書いたり、散歩をしたり、図書館で本を読んだり、友だちと時間を忘れて語り合ったり、その後に、その話について考えたりする時間です。それは、あまりインスタ映えはしないけど、何かしらの新しい気づきや価値を生み出したり、新たなやりたいことや、解決したい問題などを気づかせてくれるかもしれません。

10代の頃のやりたいことって、お金はあまりかからなかったのに、大学生くらいになると、やりたいことにお金がかかるようになってきて、やりたいこと=消費活動の癖がついていきます。そのマインドセットのまま、社会人になると、お金をどんどん使って、あまり意味のないやりたいことに時間を費やしてしまいます。そして、やりたいことがだんだん減っていくのです。

そんな日常を変えるためにも、オーストラリアに留学に来たら、どうせお金は無いし、物価は高いので、海外から来た留学生や地元の人たちとコーヒー一杯の投資でひたすら話をしてみてください。あるいは、街をひたすら歩いて、写真を撮ったり考えたことを書いてみてください。やりたいこと=消費のマインドセットを変えることで、その後の人生がきっと充実してくると思います。

なぜなら、AIの時代に、人間に残された仕事って、やりたいことを考えるということだからです。優秀なアシスタントに何をやってもらうか、常にアイデアが出せるようなトレーニングをしておくと、きっと成功していくんだと思うのです。「やりたいことってないんですよねー。」みたいなことを言ってる場合では無いのかもしれません。

街をあげての環境対策

オーストラリアに住んで13年が経ちますが、先月から住み出したアデレードでは、ゴミの分別が今までと違って、一般ゴミとリサイクルゴミの2つではなく、さらにコンポスト用(堆肥)の自然ゴミの3つに分類しています。ちょうど、近くの図書館で、そのコンポスト用のゴミの分別についてセミナーがあったので行ってきました。


面白かったのは、一般ゴミとして捨てられているものの50%はコンポスト用に使用でき、つまり土としてリサイクルされて、販売や利用ができるということです。オーストラリアでは一般ゴミは埋め立てに使われ、環境には良くないので、それが50%も削減できるなら、それは経済的にも素晴らしいインパクトを与えてくれます。コンポストにできるゴミとは、食べ物の残り、葉っぱや小枝などの植物、そして驚いたのはほとんどの紙ゴミです。紙素材のものは、オーガニックなものとは考えていなかったので、それがコンポストに出来るなら確かに目標に到達することが出来そうです。

アデレードにはいたるところに公園があったり、一般の家庭でも、庭に美しい花や果樹を植えている人たちが多いというかそれが当たり前の世界なので、値段が安く環境にも優しい堆肥を生産するシステムを作ることは、人々にも環境にも良いことなのでしょう。その目標に向かって、街ぐるみで取り組んでいるので、先日は、生ゴミを入れるためのゴミ箱とコンポストに入れてもいいゴミ袋が各家庭に無料で配られました。


東京の莫大な量の生ゴミは、カラスに引っ掻きまわされるか、焼却されて灰になるだけですが、それらが堆肥になって花壇や公園の緑化に使われるとしたら、協力する市民は多いと思うのですが、どうなんでしょうね。

ワーホリはテーマを持って

一時期の、出稼ぎワーホリみたいな問い合わせは、減ってきましたしたが、いまだに多いのは、「海外で生活をすることに憧れがあったので、ワーホリに行ってみたい」という問い合わせです。今の若者たちにとって、海外で生活をするというのは、人生のバケットリストの一つになっている印象があります。せっかくの一生に一度の機会なのであれば、単なる思い出で終わるようなものでなく、その後の人生を少し良くしていくきっかけになって欲しいと思います。


まずは、お金を稼ぐ目的のためにワーホリに行くというのは、やめた方がいいです。オーストラリアは時給も高いけど、生活費も高いので、期待していたほどは手元に残らないです。たとえ一時的に100万円儲けたとしても、100万円なんて、半年もすれば無くなってしまいます。それよりも、30代以降に自分がやりたい仕事に就くために、経験を積み、実力をつけ、語れるトピックの引き出しを多く持てるようになった方が、経済的にも長期的に成功すると思います。

そのためにも、何かしっかりとしたテーマを持つべきだと思います。例えば、よくある目的の一つに「いろんな国の人と話してみたい」というのがあるのですが、実際、どんな話をしたいかは、よく分かりませんみたいな人が結構多いのです。いろんな国の人の結婚観を聞いてみたいとか、人生の成功について聞いてみたいとか、仕事観について聞いてみたいとか、ちょっとテーマを絞るだけで、自分だけが語れる世界が作れるのです。

将来、カフェを経営したいなら、オーストラリアのカフェの成功しているカフェと成功していないカフェの違いのレポートを作ってみるとか、将来、農業をしたいなら、ファームを渡り歩いて生産性の違いの要因を探ってみるとか、テーマは無限に作れると思います。自分しか出来ない経験を積みたいと思ったら、ぜひ、そんなテーマ作りについて考えてみてください。

農業高校のマーケット

週末のファーマーズ・マーケットに行くのは、スーパーマーケットでは食品をほとんど買わない僕たちのルーティンのひとつなのですが、家から歩いて5分のところにある農業高校で、月の最初の土曜日に、マーケットが開催されるというので、初めて行ってきました。高校の駐車場の一部を使って開催されていて、その高校で生産されているりんごやオリーブ、はちみつ、卵などが販売されていました。それ以外にも高校生がクラスのプロジェクトで作ったケーキ屋さんとか、先生みたいな人と高校生がやってるホットドック(オーストラリアでは、ソーセージシズルと言いますが)屋さんとか、生徒がやってるコーヒースタンドなどがあって、文化祭の屋台の縮小版みたいな感じでした。それ以外に近くの農家が野菜を売りにきてたりとか、パン屋さんが店を出していたりと、マーケットとして儲けるというよりは、地元の人たちが月に一度集まってワイワイするという目的のようでした。





市内からたった15分くらいの場所に農業高校があるというのが、アデレードらしいと思うのですが、このキャンパスには公立の専門学校であるTAFEのキャンパスも併設されていて、留学生向けの園芸関係の講座も開講しています。自然や植物を理解していくって、とても奥の深い学びなので、若いうちから始めておけば良かったとこの歳になって少し後悔しているので、短期のコースとかがあったら参加してみたいと思っています。



僕はこれからの時代って、英語とITと農業ができる・分かる人ってすごく自由に生きていけると考えています。世界中の企業とITの仕事をリモートで契約して、自分の好きな街や田舎に家を作って、小さな庭でも野菜などを栽培して家庭の食料自給率を高めておくと、いつ起きるかわからないさまざまな危機に対応できる可能性が高くなります。Work Globally, Live Locally. というのが、これからの生き方の一つの方向性になってくるのだと思います。

アデレードに住むことにしました

久々の投稿ですが、しばらく滞在して、とても気に入ったので、アデレードに少なくとも1年間は住むことにしました。直感的には3年くらいは楽しめるのではないかと思っています。旅の生活はもちろん楽しいのですが、常に旅人であり、異邦人でいるのは、時々疲れたり、さびしくなったりします。それに対して、住むという決断は、そのコミュニティーの中に自分との繋がりを作りたいと考えるところからスタートするのだと思います。



そして、アデレード近郊に滞在しているうちに、この街にもう少し友達を増やしてみたいと考えるようになりました。オーストラリアの他の大都市に比べるとアデレードは少し田舎くさいし、お洒落さも少ないのですが、それが、落ち着いて生活するには良い雰囲気です。市内から20分くらいでビーチにも行けるし山にも行けるし、週末のマーケットはいい感じだし、四季を楽しむこともできるし、食べ物はとても美味しいし、日本人には何か懐かしさを感じることが出来る場所です。ラッキーにも、家具付きの小さな家を見つけることができ、新しい場所での新しい生活に少しうきうきしています。



先日政府の方針が発表され、オーストラリアの留学市場は、これから大きく変わっていくと予想されます。より、高度なスキルや能力を持っている若者たちが優遇され、オーストラリアに出稼ぎに行くみたいなワーホリの人たちには厳しい時代がやってきます。そんな時代を前にして、オーストラリアの経験をキャリアや人生にどう活かしていったらいいのかをじっくりと、この落ち着いた環境のアデレードで考えていきたいと思います。

オーストラリアで一番長い川

今週はMurray Bridgeというアデレードから東に車で1時間くらい走った場所に滞在しています。Bridgeという名前でも分かるように、川が町の中心を流れています。その川の名前がMurray Riverと言って、オーストラリアで一番長い川です。


世界で一番長いのはナイル川、日本で一番長い川は信濃川、と多くの日本人はクイズ番組に出ても、簡単に答えられると思いますが、オーストラリアで一番長い川なんて、この国に10年以上住んでますが、意識したことさえありませんでした。調べてみると、このマレー川はニューサウスウェールズ州にあるオーストラリアで一番高い山のコジオスコ山周辺の降雪地帯をスタートして、ビクトリア州、南オーストラリア州のアデレード近郊まで約2500キロ流れています。2500キロって、日本だと札幌ー鹿児島間くらいなので、想像がつかないですね。




今回、いくつかの場所で、川を眺めていたのですが、洪水がそれなりの頻度で起きるのに、何も工事をしないで、そのまま放置している感じが、違和感というか不思議な感じがしました。日本だと、歴史を通じて治水は大きなテーマであったはずで、今では、自然のままの川って、考えてみたらあまり見る機会はありません。どちらが良いとか悪いとかという話ではなく、自然をコントロールするということについて、(もちろん、それだけの予算が捻出できないのが一つの理由でしょうけど)オーストラリアの地方の人たちと日本人の考え方は、ずいぶんと違うのだろうなあと感じました。洪水が起きたら、早く逃げて、そのあとはコミュニティーが団結してまた頑張る、というのがここの人たちの歴史なんだなというのが、新年に洪水の被害を受けた復興途中の街を歩きながら、考えたことでした。

留学することの意義

アデレード近郊に約1ヶ月滞在していました。これだけ長い期間その街にいると、愛着も湧いてきて、将来はもっと長く住んでみたいなと思い始めました。もしかしたら、将来はアデレードに引っ越しをすることもあるかもしれません。食べ物は美味しいし、ファーマーズマーケットは素敵だし、街は落ち着いてるし、テニスクラブもちゃんとありそうだし。とても楽しめた1ヶ月でした。

さて、先週は、3年ぶりくらいに、お客様を集めたセミナーを開催しました。コロナ禍ではなかなかお客様を集めて何かを開催するということができませんでしたが、本当に久しぶりに留学生たちと対面でお話をすることができました。


そして、今週にはセミナーに参加された何人かのお客様たちとは個別にお茶やランチをする機会がありました。数日の出張だと、なかなかそんな機会はないのですが、今回は時間もあったので、一人一人の夢や考えていることなどを聞くことができました。彼らも60歳のおじさんと、コーヒーを飲みながら話をするなんて機会は日本ではなかったのだと思います。

僕は海外留学の意義の一つは、日本では話さない人とじっくりと話をすることなんだと思います。違う国の人たち、違う世代の人たちと、カフェでも公園でもキャンパスでも、時間を気にしないで、それまでの人生のことやこれからの夢のことや今の興味のあることなどを語り合うことで、自分にしか経験できない充実した時間を過ごすことができるのです。観光地に行って写真を撮って、インスタにあげるのは、まあ、誰でもできる話です。

週に1回でいいので、誰かを誘ってカフェに行ってみましょう。皆さんの知らない世界や人生を聞くことができると思います。そして、僕も多くの人たちと話をしていく時間を楽しみにしていきたいと思います。