空気がきれいだということ

私は良く言えば自然とともに生き、普通に言うと年寄りになってきたので、日の出の時間くらいに自然と目が覚めます。オーストラリアは今の季節は夏から秋に向かっているので、少しずつ日の出が遅くなり、少しずつ睡眠時間が長くなっています。
Untitled

そして、朝起きて最初にする事は、リビングルームの窓を開けることです。冬の一番寒い時期を除いては、ほぼ1年中同じように朝の5時とか6時に窓を開けます。ゴールドコーストは海と山の直線距離が15キロくらいなので、朝晩はけっこう風が吹きます。バルコニーの椅子が風で動くなんてしょっちゅうあることです。朝起きて、水を飲んで、近くをジョギングしたり、本を読んだり、それからコーヒーを入れ終わる頃になると、強い風が収まっていって、爽やかな風が流れ始めます。バルコニーでコーヒーを飲みながら、毎朝会社のスタッフ宛に書いているメールのアイデアを考えるのが最初の日課です。

そんな時にふと思うのが、日本では外でお茶を飲んだりする時間があまりなかったけど、オーストラリアに引っ越してからは外で過ごす時間がずいぶんと増えたなということ。排気ガス、花粉、海外から運ばれてくる細かい粒子、、、東京には目には見えないけれど、様々なものが飛び交っていて、思いきり外で深呼吸できる環境はありませんでした。オーストラリアの都市はほとんどが海に近いせいもあるので、いつもいい空気を感じています。

空気がきれいだということ。オーストラリアのライフスタイルを支えている大切な要素のひとつです。

評価されるのが嫌いなら

オリンピックやワールドカップの頃になると、にわか評論家の人たちがテレビやネット上で活躍して、人を評価し始めます。というよりは、日本中が評論家の集まりになったような雰囲気さえ漂います。日本に帰った時にテレビを見ていると、人や組織を評価するのが大好きなのが日本社会の特性の一つだと気づきます。

その一方で、私も含めて、人に評価されるのが嫌いだと言う人もとても多いと思います。嫌いだけど、耐えられないほどではないし、そこそこの評価も受けているみたいだから、この組織でしばらく働こうくらいの人々が日本の会社をまわしています。「私は評価されるのが大好きで、いい評価も悪い評価も自分の成長のために大切なんです」なんて言える奇特な人は、私の友だちには多くはいないようです。
Untitled

問題なのは、人間のストレスの多くがこの他人からの評価というものに起因しているということです。上司からどう見られているか、先生からどう見られているか、同僚からどう見られているか、家族からどう見られているか、そんなことでストレス溜めちゃうので、自分らしさを追求する事よりうまく組織の中で生きていく術を身につけることが日本では大切になってきます。

しかし、その我慢も時間の無駄ではと思えてきた時にやれることは、、

自分で会社を作って、市場の評価だけを受けるようにする。会社とか上司からの評価は受けない。(部下からのダメ出しはときどきショックだけど、気にしない)

日本社会から飛び出して、もう少し伸び伸びとした環境で働く。(といっても、組織はどこでもそれなりに厳しいですが)

くらいしか、私には思い浮かびませんでした。その両方にチャレンジして、苦労もかなりしましたが、評価されることによるストレスというのは、全く無くなりました。しかし、同時に評価する事の大切さや難しさも、自分の会社を持ってみて初めて理解した気がします。

 

資料請求はごめんなさい

お客様からのお問い合わせで時々あるのが、「なんでもいいから資料送ってください」というものです。資料の厚さとか、デザインの良さとか、情報量で留学先やエージェントを比較して、検討するのでしょうか。


残念ながら、私たちの会社では資料請求用の資料というものを制作していません。また、お送りできる紙の資料もとても限られたものしか用意していません。

理由はいくつかあります。

まずは、広告費を出来るだけ削減して、お客様に対して入学手数料無料、現地サポート料無料を維持するためです。私たちの会社では、留学に対する手続き、そして現地でのサポートもすべて無料ですので、絶対に私たちに依頼をしたほうがお得だし、安心です。このビジネスモデルを維持するためには、広告費を投入して留学生を集めるのではなく、しっかりとしたWEBサイトを構築する事で信頼を得ています。詳しくはこちらのビデオを見てみてください。

次に、学校情報というものは日々変化しています。ですから一般的な情報が記載されている学校パンフレットみたいなものは、本当の意味での情報ではないと私は考えています。昔は電話帳に価値があったように、留学エージェントは学校に広告費を出させて分厚いパンフレットを制作していましたが、今では過去の遺物です。最新情報はサイトで確認したほうが正確だし情報量が圧倒的に違うのです。

ですから、あえて、印刷物の資料を制作しなくても、サービスのレベルはそれ以上のものが提供できていると自信を持っています。

そして、最後は環境保護に少しでも役に立ちたいからです。私が18年前初めてオーストラリアに仕事で来たときに、どういう訳か、パースの環境保護の方たちと話をする機会がありました。その当時オーストラリアの森林は、日本企業によって大量に伐採されていたのが大きな問題でした。そんな状況を少しでも解決するために、私は彼らの依頼で、日本の商社や製紙会社に対してオーストラリアの森林伐採を中止してほしいという文書を日本語に翻訳したのです。

日本に行くと、本当に多くの書籍や雑誌や無駄なチラシやカタログなどが氾濫しています。どんなにリサイクルが進んでいたとしても、最初はどこかの森林が伐採されています。グローバルなマインドを持つというのは、自分たちの暮らしが世界にどのような影響を与えているかの想像力を持つ事です。たいして役に立たない資料が、かつては世界のどこかの美しい森林だった事を忘れないためにも、私たちはパンフレットというものを今後も作らないと思います。

 

MONOCLEという雑誌

そもそも最近は雑誌というものを読まなくなってきましたが、出張の多い僕の生活で、飛行機の機内誌は片道で読んでしまうので、帰りの飛行機の中で何か読みたくなる事がよくあります。
Untitled

そんなときに買っているのがこのモノクルという雑誌です。オーストラリアのほとんどの空港で販売されています。実際に出版されているのはイギリスなので、最新版はエクスプレスデリバリーとして19ドルくらいするのですが、たぶん船便でやってくる1ヶ月遅れの通常のものは13ドルとこの情報量にしてはとても安い雑誌です。

内容は世界各国の生活、ビジネス、文化、アート、ファッションなど様々な分野を網羅していて、とても読み応えのあるものです。日本からの情報もステレオタイプ的なものではなく、ニッチな世界を取り上げているので、日本人としても新たな発見があります。

留学中は、出来るだけ英語に接した方がいいのですが、学校の教科書や副読本だけではだんだん飽きてきてしまいます。自分の好きな分野の雑誌を購入して(セレブのお騒がせゴシップネタでもいいので)楽しく本を読む習慣をつけていくと、気づいた時に英語を読む事が苦で無くなっていくと思います。

ハッピーフレンズ:服部真衣さん

シアワセ留学というサイトで、私がこの仕事で出会った素敵な友人たちを紹介してきましたが、これからはこのブログの中でコーナーを作ろうと思います。最初の友人は、昨年グリフィス大学のゴールドコーストキャンパスに交換留学生で来ていた服部真衣さんです。

なぜオーストラリアに留学をしようと思ったのですか?

日本の大学でも英語を使って勉強していましたが、英語でディスカッションやディベートをする際、どうしても英語力でつまずいてしまうことがありました。学術的な内容ではなく英語で苦労してしまう、そんな自分を克服するために英語圏の国に留学しよう決めていました。また、日本の大学では開講されていなかった、ホスピタリティーや社会起業の講義にも魅力を感じました。そして、OECD幸福度調査第1位のオーストラリアの人々の暮らしがどのように日本と違うのか、どうしてこんなに豊かな日本が“幸福度後進国”になってしまうのか、ライフスタイルを比較してみたいと思いオーストラリアを選びました。
1
実際にオーストラリアで生活した印象は?

人との繋がりを大切にする温かい国だなと思いました。最初はお店が5時頃に閉まってしまったり日曜日がお休みだったりすることに不便さを感じていました。「日本はいつでもお店が開いているよ」と話すと、オーストラリアの友人に、「夜遅くまで働いていたら家族みんなで夕飯が食べられないし、日曜は子供と遊ぶ大切な時間じゃない」と言われハッとしました。日本はいつの間にか“働く > 家族”になっているのかもしれません。また、オーストラリアはモノより時間を大切にしているようにも思えました。新しくてかっこいい車に乗らなくても、大きいテレビを持っていなくても、ブランド品を着なくても、友人とコーヒーを飲みに出かけたりビーチを眺めたりする時間があればそれで十分、そんな生活です。実際、流行のモノに固執することはあまりありません。オーストラリアでは“モノ”より“人と過ごす時間”の方に価値があるように感じられました。

大学の勉強は日本とは違いましたか?

私が通う日本の大学はInternational Universityなのであまり大きな違いはありませんが、日本の義務教育と比べるとオーストラリアの教育スタイルは大きく違うように思います。オーストラリアでは一つの科目を受講すると、講義に出席した後チュートリアルに参加しなくては行けません。チュートリアルでは比較的少人数で授業の内容を討論したりプレゼンテーションを行ったりと講義の内容を応用します。講義中でも、疑問があれば遠慮なく質問し、チュートリアルでは納得のいくまで討論します。教授と生徒の関係も縦ではなく平等で、先生の意見に反論する事も少なくありません。自分の意見を自ら発言しなければ、教室では空気のような存在です。チュートリアルやプレゼンテーションのミーティングの前は、オーストラリア人の倍以上の時間をかけて準備していき、絶対何か一言発言してくる、そう決めて毎回戦いに行くような気持ちで授業を受けていました。

友だちとのエピソードを教えてください。

オーストラリアは色々な国の人に出会える素晴らしい場所です。アジア、ヨーロッパ、アメリカ、ラテンアメリカ、アフリカ、世界各国の文化が溢れています。留学前は友達が出来るかどうか不安でしたが、帰国時に気付けば、家族のような存在の友達に出会う事ができました。

長期休暇を利用して、Coffs Harborにあるお友達のお家に春•夏の2度に渡ってお世話になりました。大きいショッピングモールもWi-Fiもありませんが、素晴らしいビーチが私を待っていました。観光地としてはまだ有名ではないので、ビーチは貸し切り状態です。大自然を満喫しました。
2
みんなで母国料理を作ってパーティーをしたり、ハロウィンを祝ったり、イベントやビーチケアのボランティアにも参加しました。クリスマスが伝統行事ではない私のために、帰国前に友達がクリスマスパーティーを開いてくれたこともありました。

そしてなにより、時間を見つけては友達とビーチでコーヒーを片手におしゃべりしていました。夜には、バーやパブでビール片手に、国籍も年齢関係なく、色々な話をして盛り上がります。そんな何気ない時間がとても良い思い出で、そこから得られる事は沢山あります。語学だけではなく、オーストラリアの文化、他の国から来た友達の将来観など、同世代から良い刺激をもらえる、とても有意義な時間でした。
5
運良くハウスメイトにも恵まれました。勉強の合間にはバルコニーで今日一日の出来事を話す、そんな日々が続きました。留学当初はオーストラリア人と対等に話すことは難しかったですが、忍耐強く私の拙い英語を聞いてくれたハウスメイトのお陰で、スピーキング力を向上させることができたのだと思います。オーストラリアで出会った‘私の姉妹’には感謝しています。

オーストラリアに留学を考えている学生や若者たちにアドバイスを

出発前に、‘何がしたいのか’目標をはっきりさせることがとても大切だと思います。それによってどう過ごすかが変わってくるからです。私の場合、英語の上達、オーストラリアの人々の暮らしを知る、人脈を大切にする、これらが軸になっていました。そしてそれらを可能にする環境は、自分でつくるものだと考えます。自分が、どんな人とどんな場所でどう過ごすのか、これによっておもしろいほど色々なAussie lifeが味わえると思います。

真衣さんにとってシアワセとは?
4
オーストラリアでの留学を通して人生観が変わったように思います。今の私にとってシアワセとは、『自分の好きな事だけを考える時間がある』ということです。ビーチがきれいだなあと思う時間、コーヒーがおいしいなあと思う時間、大好きな家族や友達と過ごす時間、人それぞれだと思いますが、自分の好きな事だけ、ただそれだけを考える余裕が、オーストラリアでの生活にはありました。何でも好きなものが買えるお金よりも、自分が本当に安らげる、楽しめる時間の方が、人生をシアワセにしてくれるのだと思います。

おもてなしは日本人を弱くする

日本に出張で2週間帰ってきました。成田エクスプレスに乗って東京駅で降りようと、乗る前にコンビニで買ったおにぎりやお茶のゴミをまとめていたら、車内販売の女性の方が「ゴミは私が捨てておきます」ということで、引き取ってもらいました。その方から買ったものでもないのにゴミを片付けてくれる、日本のびっくりするようなサービスの一例です。これを読んでいる方の中には、「そんなの当然じゃん」と思われる方もいるかもしれません。しかし、そんなサービスが提供されるのは世界の中で日本だけです。
Untitled

このような日本の素晴らしいサービスは、世界に誇れるもの、世界で売れるものである反面、サービスに対して過度な期待をする勘違いな日本人を増やしているという側面も持っています。つまり、お金も払ってないし、別に契約がある訳でもないのに、周りの人は自分のために働くのが当たり前だという勘違いです。日本人の若者たちが、かなりの確率で人に期待しすぎる傾向があるのは、こんな日本社会のもたらした結果なのだと、少し心配になる時があります。

しかし、はっきり言えば甘えているそんな若者たちが、海外で暮らしていくうちに、サービスの質に文句を言いながらも自立をしていく姿を見れるのも、この仕事の面白いところだと思って楽しんでいます。

自分に合った学校は無い

留学に関する問い合わせで、私たちがとても困ってしまうのが、「私に合った学校を探してください!」というもの。
Untitled

私たちはその人の目標を達成するための学校を提案する事はできます。そのためには、この学校に行き、このくらい頑張らなくてはいけなくて、このくらいの予算がかかるという内容です。この提案内容には、私たちのスタッフはかなりの自信を持っています。しかし、これらの問い合わせの「私に合った」というのは、そういうことではなく、その方に取って一番快適な学校のことを指していることが多いのです。

「君に合った仕事はこれだ!」「あなたにぴったりの彼氏はこんな人!」、たぶんこの20年くらいの多くの会社が出していたマーケティングのメッセージは「あなたにピッタリの何かが待っている」だったのではないでしょうか?だから、自分にぴったりの学校があると思ってしまいがちなのかもしれません。しかし、自分に対する投資である教育は「こんな素敵な彼女がほしかったら、君はこのくらい努力しなくては無理だ」という世界なのです。その事を前提として受け入れて留学をしないと、海外にいても自分の枠の中での世界からは飛び出せないことになってしまいます。

自分らしく生きるために、日本を飛び出してくるのであれば、今までに経験した事の無いレベルの高い場所に身を置いて、相応の努力をしないと、自分らしく生きるための場所は得られないと思います。「今の自分のままで楽な世界」と「自分らしく生きる世界」は全く違うものだということを、留学する前に理解しておくと、とても有意義な海外生活が過ごせると思います。

何かを作る経験

留学中の若者たちに将来の仕事のことを訊ねると、「人に関わって、人に役に立つ仕事がしたい」という答えが多くの方から返ってきます。これは「モノの消費よりも生活の質」を重視する時代になってきたことや、まだまだ留学に来る若者たちが文系の方たちが多いからかもしれません。確かに、日本には本当に無駄なものが氾濫していると思うし、いったい売れ残ったゴミたちはどこにいくのか心配になることもあります。私たちの時代に比べて、メーカーに就職したい若者が少ないのは時代の流れなのかもしれません。
Untitled

しかし、20代のうちにその若々しい感性や好きな事に没頭できる情熱を、何かを作り上げる事に傾ける事は、その後の人生にとても活きてくると思っています。何かを作ることは実はこれからすべてのビジネスや個人に必要なスキルの一つになるのではないでしょうか?例えば、自分のブログを作る、映像や音楽を作って発表する、3Dプリンターで模型を作るなど、これからの時代は個人で何かを作り出し世の中に発表できるチャンスは格段に増えていきます。

また、例え自分で発表しなくても、企業が欲しい一番の人材は「解決策を作り、実行出来る人」というものです。これからはSNSを中心とした様々な局面で企業と市場はつながるので、本社がすべてを指示することは不可能で、社員一人一人がその現場で創造力を発揮する場所が増えるはずです。特に「人に関わる仕事」では、現場での対応力が大きな鍵になっているので、マニュアル仕事ではなくそこに創造性があることによって、お客様の満足度はさらに高まるかもしれません。創造性は試行錯誤や経験でしか養われません。ですから、将来どんな仕事をするのであっても、「何かを作る」経験はしておいたほうがいいのだと思います。

仕事を選ぶ時には、ぜひその会社の創造力の可能性を見てみてください。そこでもし「何かを作れる」経験、チャンスがあるのであれば、給料や福利厚生よりもずっと大切だと思います。

英語の他に何を学ぶか

人生において「学ぶ習慣」というのが、とても大切だというのは、色々な本でも書かれているし、まさにその通りだと思います。留学において「学び」というか「好奇心」に焦点を当てて生活してみると、本当に様々な気づきが生まれると思います。

さて、私の今年のテーマの一つは、オーストラリアの語学学校と共同して「英語+何か」を学べるプログラム開発です。オーストラリアで学べる事、日本人の若者たちに刺激のあるものはどんなことか、整理していきたいと考えています。英語+マネジメントや英語+マーケティングなどはもう定番として人気があるので、小さな市場でもしっかりとフィットするような特色のあるものも企画しようと思います。
Untitled
今日はバイロンベイにあるバイロンベイイングリッシュランゲージスクール(BBELS)に、サーフライダーファウンデーションジャパンの広美さんと訪問して、英語プラス「海の環境保護」「バイロンベイのライフスタイル」「サステナビリティ」「ヨガ」などなど、バイロンベイならではのプラスαを加味したプログラムについて意見交換をしました。BBELSの経営者のマイケルさんもご自身もサーファーなので様々なアイデアを出してもらい、2014年中には何かしらのプログラムをご紹介できるようになると思います。もちろん、普通にバイロンベイに英語を学びに来てもらっても、多くの気づきが生まれてくるはずです。

私はサーファーではありませんが、ビーチ、海を起点とした街作り、文化作りというのはこれからの日本にとってとても大切なテーマだと思います。震災の記憶も少しずつ薄れていき、オリンピックだ景気回復だと外から見ると若干浮かれ気味な日本社会ですが、自然とともにある、いいライフスタイルとは何かを、オーストラリアからお届けできるようなプログラムにしていきたいと思います。

友だちとだけ仕事をする

かつて仕事というものは、住んでいるコミュニティーの中で、知り合いや友人たちに対して行うものが基本だったと思います。

現在はインターネットの世界になり、グローバルな取引が盛んになり、会った事もなく話す言語さえ違う地球の裏側の人々とビジネスを行う事も普通になってきました。それはそれで、とても刺激的だし、そこには大きなビジネスチャンスが広がっています。
Untitled

しかし、私たちのやっている留学ビジネスの特性として、人間たちのつながりを重視するビジネスなので、昔の時代のように友だちたちとだけ、仕事ができればと思っています。あるいは仕事を通じて、知り合いや友だちを増やしていきたいと思います。例えば日本市場にオーストラリアの学校や大学を紹介するのに、その学校の経営者やマーケティング担当者と深く語り合える友人として戦略を積み上げ、一緒に試行錯誤していくことが楽しいのです。教育関係の人々は、人間的にも尊敬できる人が多いので、僕はしょっちゅう出かけていって、アイデアを交換しています。

また、留学生たちに対しても、単なる入学手続きを代行する機関ではなく、ちょっとだけその若者たちの人生に貢献できるように友人として道筋を考えるのが私たちのスタイルです。だからこそ、多くの留学生たちが日本に帰国する時に挨拶や留学の成果の報告に来てくれます。

遅ればせながら、人生の財産は本当に人間関係だということが、この歳になってやっと実感として理解できるようになってきました。この仕事のおかげで50歳を超えた僕に20代の友人たちが数多くいるのも、こんな仕事の考え方、やり方が良かったのかもしれません。ですから、私たちの「友人増やそう戦略」はどんなに会社が成長しても続けていこうと思っています。